2018年1月7日日曜日

前回の続き(但し痔の話とはちょっと違う)

前回記事の続きです。渡部です。


実は,前回の記事は,あらかじめ「続編」を想定して書いていたので,その続編をどのタイミングで投下するか見計らっていたのですが,諸事情を総合的に考慮し,本日,続編を投稿することとしました。

その理由は読んでいただくとわかるシステムになっておりますが,たいした理由ではありません。

では,スタート。

〜〜〜前回のあらすじ〜〜〜

いぼ痔があり得ないぐらい痛くなったので手術した。

〜〜〜〜〜以 上〜〜〜〜〜


【告知編】

時は前回記事の【DAY 9】に遡ります。
そうです。いぼ痔の手術中のことでした。

先生「よし,いぼ痔を切開できた。」

ぼく「お見事!(麻酔が効いているため全く痛く無い。この後麻酔が切れて地獄を見る。)」

先生「うーん,これ,一応検査に回しておきますね。」

ぼく「検査?」

先生「うん。」

一体何の検査なのかわかりませんでしたが,麻酔が効いている上に宿敵いぼ痔が身体からなくなった達成感,平日の昼間にも関わらず下半身を解放して手術台に寝そべっている開放感から,その時は何も思いませんでした。



ただ,いぼ痔の手術をしたことがある方はわかると思うのですが,たかがいぼ痔,されどいぼ痔,「手術」をしているので,術後の経過を見るために通院を続けなければなりません。週に1度のペースで通院していました。

基本的に肛門科の素晴らしさに気がついたぼくは,むしろ肛門科に通うのが楽しくなっており,持ち前の人懐っこさを活かした営業能力を無駄に肛門科で発揮し,お尻丸出しにしながら看護師さんの法律相談に乗っていたりしました(職業は手術時にバレている。)。


あれは三度目の通院だったので,術後三週間前後のことです。

先生(もはやマブダチ)がいつもと少し違う,難しそうな顔をしていました。


先生「わたべさん,手術の時,切除した痔を検査機関に回したの覚えている?」

ぼく「そんなことあったかもしれません。」

先生「その結果が検査機関から届いたんだよ。」

ぼく「ふむ(何か嫌な予感。)」

先生「検査結果がこの紙に書いてあるんだけどね,難しいからわかりやすく説明するね。まずね,(以下略)」

ぼく「何言ってるか全然わかりません(清々しいまでの態度)。」

先生「じゃあもっとかいつまんで言うね。わたべさんは,今回の痔になる前に,ずっと長い間,痔,ないし炎症を肛門内で起こしていた可能性があったの。それが今回レベルⅢまで育っちゃったのね。」

ぼく「そこまではわかった。」

先生「でね,炎症を起こすと,炎症を治すために,細胞は一度死んですぐ新しく再生しようとするの。細胞は,「死んで,再生して」のサイクルが元々あるんだけど,炎症がずっと続いていると,そのサイクルが細胞の寿命と関係なしに早いスピードで行われるのね。」

ぼく「なるほど。」

先生「そこで,ようするに「細胞の上書き」が行われるわけだけど,再生サイクルが頻繁に行われると,うまく「細胞の上書き」ができないときがあるの。」

ぼく「そうなの?」

先生「そうなの。」

ぼく「つまりあれですか,Excelでセルのリンクを複雑にしすぎて上書き保存した時に,何かの拍子で上書き時にリンクがうまく更新されなくてオートSUMが正常に作動しなくなって,合計値が合わなくなって必死に電卓叩く例のあれですか(Excelあるある)。」

先生「イメージとしてはそれ。でね,検査機関の結果によると,おそらくその「細胞の上書き」がどこかでミスが生じたようで,わたべさんのいぼ痔から,『異形のDNA』が検出されたの。」

ぼく「先生,ぼくは職業柄か,なんとなく相手の言わんとすることを理解しようとする性がありますが,はっきり言ってもらって構わないです。それは,癌の可能性がある,ということですか?」

先生「(一呼吸おいてから)そういうことです。」



癌?




ぼく自身は,この先生はとても良い先生だと思っておりまして,文字におこすと淡白な感じがしますが,ぼくの心情面を最大限配慮しながら話してくれたと思っています。
先生の話をまとめると次のような感じでした。

・いぼ痔から『異形のDNA』が検出された。
・『異形のDNA』は細胞の上書きが頻繁に起こると生じる場合がある。
・おそらく,長年便通の際に肛門に負荷をかけていたため,炎症が慢性化しており,時期は不明であるものの,その際に細胞の上書きミスが生じた可能性が高い。
・肛門付近の癌は,医学上大腸癌とは呼ばない。おそらく癌だとすると扁平上皮癌(へんぺいじょうひがん)。
・切除したいぼ痔以外の細胞を調べる必要がある。そのため,大腸カメラをする必要がある。



さぁここまで小難しい話をしてきましたが,癌(あくまで可能性)と言われたその瞬間のぼくの気持ちはどういうものだったのでしょうか?ショック?悲しみ?諦め?焦り?このブログのスタンスでもありますが,嘘偽りなく書きます。






「最上の被験体(ネタ)を手に入れた(ガチ)」





私は一昨年,義父を癌で亡くしていますが,とても悲しかったです。悲しいと言う言葉でおさまらない感情でした。

他方,今回は他人ではなく自分自身が被験体であるため,周りの人がどうだか知りませんが私自身が悲しむことはありません。

痛いかもとか,手術かもとか,そういうネガティブな考えよりもまず先に,「未体験ゾーン突入」という高揚感が圧倒的に勝ってしまいました。

よく考えてください。先生は「便通による炎症が蔓延化したため細胞の上書きミスが生じた」と説明していますが,これをぼくが理解できる日本語に訳すとこうなります。


「う◯このし過ぎで癌になる。」


そうです。先生はオブラートに包んでくれていますが,要はうんこをし過ぎて肛門を酷使したために異形のDNAが出てきてしまったのです。万が一ぼくが死んだら死因は「扁平上皮癌」かもしれませんが,ぼくのお葬式で,地元の友達は口を揃えてこう言うでしょう。


「源はう◯こをし過ぎて死んだ。」


ぼくらしい死に方だ。人生のオチとして美しすぎる。



このため,告知らしきものを受けても全く悲観することがなく,むしろどうネタにするのか考えながら事務所に帰りました。
しかし調べてないけど,扁平上皮癌というのは,癌という以上,これで亡くなられている方もいるだろう。
ましてや自分はまだ癌と確定したわけでも無い。
ネタにするのは不謹慎かもしれない。
でも,こういうことを知らないで放置して手遅れになる人がいてはならない。
ただ,不確定情報をブログに晒すことはできない。
でも書きたい。
誰かに言いたい。
どうしよう。どうしよう。
よし。現在までに確定している情報をブログにするのは別にいいんじゃないか?
癌と確定していないのであるならば,癌という事実を除いて書けば嘘にはならないんじゃないか?
いぼ痔から癌が見つかるなら,今,いぼ痔で悩んでいる人がすぐ肛門科に行って,本当の意味で手遅れにならないような記事を書くこと自体はいいのではないか?

こう考えて行動に移したのが平成29年11月22日21時45分です。




そうです。前回の投稿はこの告知を受けた日に書きました。




〜〜〜〜〜余談〜〜〜〜〜〜

割と冷静に受け止められたと思っていますが,それは再三申し上げている通り,義父の存在が大きかったと思います。
20年以上に渡る癌との闘病生活で,最後の方は喋ることもできず,それでもぼくに最期まで笑顔を見せていた義父は,ぼくの心の中で「士」であり,「こうありたい。」「義父の癌に比べれば,可能性の告知で動揺するわけにはいかない。」と心を保てたのだと思っています。
また,かなり早期に異形物が見つかったので,致死率もそんなに高く無いだろう,高かったらもっと医者も気を使った告知をするだろうと思っていたのだと思います。
私は自分のことを笑いに変えたい性格ではありますが,この病気で苦しんでいる方も多くいらっしゃると思いますし,ぼく以上に心のあり方で悩んでいると方が大勢いると思っています。
その人たちの何万分の1の出来事を体験した今だから改めて思いますが,ぼくはその人たちを心の底から尊敬します。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


【告知の告知編】

さて。

そんな突拍子もないことを先生から言われたぼくですが,動揺するよりも,悲しむよりも,ネタとしてどう扱うか考えるよりも,先にしなければならないことがあります。

仕事です。

仕事には絶対に支障をきたしてはいけません。ちょうど年末に差し掛かった時期でしたが,身体自体は元気そのもの。通院の関係と期日の関係はうまくスケジュール調整できました。

但し,先生から注意事項が出ました。
①三食バランスの良い食事をとる(1日一食しか食べてなかった。)。
②必ず決められた通りの投薬する。
③コーヒー等はダメ。
④タバコ厳禁。

先生には,④以外は全て守ることを誓い,家路につきました。(私は1日80本のタバコを吸う人でしたが,40本に減らすから許してくださいと言いました。先生は許してくれませんでしたが,現代医学の力はタバコに負けないことを信じました。)

ただ,食事制限が出ている以上,配偶者の協力は絶対に必要です。妻には言っておく必要がありました。
但し注意事項として,義父,つまり妻の実父は一昨年癌で亡くなっております。「癌」というワード自体妻は敏感になるでしょうから,そこはうまいこと,妻のショックを和らげなければなりません。


(妻編)

ぼく「ただいま。」

つま「おかえり。」

ぼく「あのさ,「かもしれない運転」って大事だよね。」

つま「車を運転するときの?」

ぼく「そう。「あの角から子供が飛び出してくるかもしれない運転」,「前の車がウィンカーつけずに左折するかもしれない運転」とか。」

つま「大事よ。源ちゃん普段車通勤しているから気をつけないと。」

ぼく「今日,先生のところに言ったら言われました。」

つま「なんて?」

ぼく「癌かもしれない。





大失敗でした。




やばい泣いてる喚いてる,うわー,タバコをどうたらとか言い出した,うんうん,癌じゃ無いの。癌「かもしれない」状態なの。そんなおおごとじゃ無いの。

とりあえず妻を落ち着かせました。

身体自体はぴんぴんしていること。

おれ自身の心は保てていること。

仕事には今の所支障が出ないようになっていること。

まずは大腸カメラをしてみないとわからないこと。

わからないことを考えても仕方のないこと。

まだ一歳にもなっていない子供もいるんだし,今やるべきことをしなきゃいけないこと。

ちなみにおれは生命保険をマックスまでかけているから死亡保険金4000万円が出ること。

さすが弁護士の妻です。落ち着きました。特に保険金の話をしたときの妻の表情が印象的でした。


(元ボス編)

ところでぼくは弁護士会のとあるプロジェクトチームに所属して,一応副座長という役職を与えられております。

このチームの業務だけは,ぼく個人のスケジュール調整でクリアできない上に,下手に役職があるため,ぼくがいないとうまく回らない可能性があるプロジェクトです。

手術の可能性もあり,チームの業務に支障が出る可能性があるため,トップ,座長である元上司の弁護士に話に行くことにしました。

ぼく「すいません,ちょっと(二人だけで)いいですか?」

元ボス「どうした?」

普段ふざけた話しかしない間柄ですが,こんな切り出し方はぼくが「独立します」と言い出したとき以来だったので,元ボスも身構えていました。
しかしぼくは前日,妻に伝える際にした失敗を糧にする能力があります。大丈夫。今度はうまく行く。

ぼく「(二人っきりになって)これから話すことは,あくまで『たいしたことない話』だということを認識してください。何を話しても『たいしたことない話』,です。」

元ボス「わかった。」

ぼく「ぼくは癌かもしれません。原因はうんこのし過ぎです。」

元ボス「(いろんな意味で)どういうことだ。」


今,文字におこしてみたら,確かにこれで伝わると思う方がどうかしています。

意外にも(失礼)元ボスはすごく心配してくれて,あれこれ症状やら生活やら心配してくれました。

元ボス「癌は家系によるとか言われるしなぁ・・・」

ぼく「なるほど。」

プロジェクトチームの業務に支障が出ないようにしたぼくは,早速自分が癌家系かどうか確かめることにしました。




(お母さん編)

「ただいま電話に出ることができません。ピーっと鳴ったら・・・」

電話に出ないのでめんどくさいから伝えるの端折りました。


たぶん,ぼくのお母さんは,このブログでぼくの状況を知ることになると思います。




【大腸カメラ編】

いよいよ大腸カメラの日がやってきました。

大腸カメラはほぼ丸一日使います。

午前:下剤を飲んで腸をカラにする。
昼過ぎ:30分ほど大腸カメラ検査。
午後:2時間ほど安静にした後帰宅。帰宅後も安静。

ていう感じです。

朝9時に病院に来るよう指示されていたぼくは,見事9時15分に病院に到着。

看護師さんからモビプレップという下剤を飲むよう指示されました。

このモビプレップが厄介で,飲み方があります。
・モビプレップは全部で2リットル。
・まず,200ミリリットルを10分〜15分かけてゆっくり飲み,それを5回繰り返す(合計1リットル)。
・次に,水200ミリリットルを10分〜15分かけてゆっくり飲み,それを3回繰り返す(合計600ミリリットル)。
・さらに,モビプレップを200ミリリットル10分〜15分かけてゆっくり飲みそれを5回繰り返す(モビプレップ第2ターン)。
・最後に水200ミリリットルを10〜15分かけて3回以上繰り返す(水第2ターン)。

で,このモビプレップが,なんというか,絶妙なまずさなんです。

飲めなくはない。だが決して美味しくはない。できれば飲みたくない。ぼくが大人じゃなかったら駄々こねて絶対に飲まない。だがぼくは大人なので我慢して飲まなきゃいけない。このまま大人になんてなりたくない。ネバーランドで過ごしたい。

だが男にはやらねばならない時がある。

このモビプレップを飲むと便意が来るんですが,便が最終的に透明の水だけになるまで飲み続けます。

逆に言えば,便がカスもなく透明にするのが目的なので,そこまでいけばモビプレップを全部飲み干す必要はないというメリットがモビプレップにはあります。

ちなみにぼくがそれを知ったのはモビプレップを1.8リットル飲み干した後で,便はとっくに透明になっていました。

ぼく「ここまできたら全部飲みたい(使命感)。」

看護師「ダメです。」

モビプレップをせがんできた患者さんは初めてだそうです。



そしていよいよカメラを肛門から入れて腸の中を見るわけですが,ぼくには不安がありました。


ぼく「すいません,トイレ行っていいですか?」

看護師「また行くんですか?もうカメラ始められますよ?」

ぼく「だって,カメラ入っている状態でうんちしたくなったら,ぼくはカメラごと噴出する自信があります。」

看護師「大丈夫です。もう先生来るから始めましょう。」

ぼく「ひどい。」

看護師「大丈夫なんです。カメラの先に,便とかを吸引する掃除機みたいなのがついていて,便を吸いながらカメラが入って行くんです。だからカメラの最中に便が出ることは絶対にありません。


なんということでしょう。

単に腸内を見るだけならカメラ機能だけで十分なはず。しかし匠は利用者の目線に立って粋な吸引機能までつけてくれたのです。費用も当初の予算の範囲内。匠の心配りが見て取れます。(劇的ビフォーアフターの音楽を脳内で流してください。)


先生「あれ?」

ぼく「なに?」

先生「わたべさん,腸の中,すごく綺麗だね。」

ぼく「ぼく,他人から『綺麗』って言われたの初めてです。」

先生「うん。すっごく綺麗。心配していた肛門付近も,腫瘍みたいなものはないね。ほら,スクリーン見てくれない?ここ,たぶんいぼ痔の手術痕だけど,この辺の細胞,2箇所ぐらいもらっていい?」

ぼく「どうぞ。」

先生「あ,ここももう一個もらっていい?」

ぼく「好きなだけどうぞ。」




【まとめ】

というわけで,「お前のいぼ痔,癌かもしれない」と言われたものの,どうやら大丈夫そうです。

いぼ痔に異形のDNAがあったこと自体は事実ですが,他に転移しているか可能性は極めて低いそうです。

はっきり可能性として「ない」と言われるまでこのブログは更新しないつもりだったのですが,

ぼく「癌じゃないと断定していいですか?」

先生「一年後また来て。

うん,そんなに待てない。

というわけで,ブログを更新することにしました。



このブログの性質上,ネタっぽく書いていますが,癌の闘病生活それ自体は大変苦しいものだということを私は見てきています。
どのような境遇であれ,それと戦っている人間は尊敬しますし,それをサポートされている方の並並ならぬご苦労は目頭が熱くなるときがあります。
そこには他人から評価を得たいという人間の欲望ではなく,「生きるために戦う」という評価を求めない強さがあり,そのような強さを私は本当に尊敬します。
この投稿を見て,自分は全然健康だけど,ちょっとだけ病院に健康診断に行ってみようかなという方が一人でもいたならば,私がこの文章を書いた意味があったと思い,投稿する次第でございます。

弁護士の業務ブログとして書く内容ではないかもしれませんが,そのような目で読んでいただければ幸甚でございます。

長文を読んでいただき,誠にありがとうございました。



疲れた。

2017年11月22日水曜日

食事中の方,食事前の方,絶対に読まないでください。特にカレー,ダメ,絶対。

久しぶりの更新にそぐわない話をします。渡部です。

タイトルの通り,食事中の方はバックしてください。
今日は肛門の話をします。
とある理由でこの話をしますが,かなりリアルに書いているので,苦手な人は本当にブラウザバックしてください。
それでもいいと言う方のみ,下の方にスクロールしてください。





















































ようこそ。

【DAY 1】
ありえない量の血便が出ます。
それまで,何か排便しきれていない感じがしていたのですが,あまりの血の海にドン引きします。
だがこれは序章に過ぎなかった。



【DAY 4】
生まれて初めてボラギノールというものを使ってみました。
そして後にぼくは思いました。
ボラギノールが悪いんじゃない。ボラギノールが効かないほど症状が悪化していただけだったと。



【DAY 6】
「丸座布団」というものを購入。もう普通に座り仕事ができない。お尻が熱い。
だが後にぼくは思いました。
座布団を買ったところでぼくの病魔が治るわけがないことを。



【DAY 7】
午前中から仕事をしていたが,ついにお尻の熱さに発狂。
なんだこれは。普通に歩けない。座っていられない。かといって立ってもいられない。
自分の体に何らかの重大な異常があるのは認識しているのですが,ぼくの中の天使と悪魔が壮絶な戦いを繰り広げます。

天使「(テロリロリン♪)いい?あなたは絶対に痔よ。もう病院に行った方がいいわ。」

悪魔「(デロデロデロ♪)へっへっへ。病院だと?行くとしたら肛門科だぜ。肛門科って,なんか恥ずかしいイメージないか?お前は他人にケツの穴を見せる気か?」

天使「(テロリロリン♪)あなたはいつも,お客様に,「弁護士事務所の敷居は決して高くない,早期問題の発見が事案解決に結びつく」と偉そうにのたまっているでしょう?それがなに?こと自分のことになったら肛門科という敷居の高さに腰が引けるの?なんなの?バカなの?死ぬの?」

悪魔「(デロデロデロ♪)へっへっへ。いいかお前は今までろくに病院にかからず自己治癒力のみで生きてきたじゃないか。今回だって大丈夫さ。いいか,おれのいう通りに



うっさい,お前らどっか行け



理性ではなく本能で肛門科に即電話。即日診療してもらえることに。午後に予定がなかったため,肛門科に急行。

生まれて初めて肛門科(内科もやってる)に行ったわけですが,すごく綺麗です。
あと,なぜか女性の患者さんばかりでした。なんなの?女性は痔になりやすいの?
それと,今年はインフルエンザワクチンが不足していることもあってか,インフルエンザの予防接種受けに来ている人がいっぱいいました。

ただひとつ確実なことは,




待合室で一番緊急性が高いのはぼくだということです。



頼む,「予防」接種ということは,まだインフルエンザになっていないのだろう?だったらちょっとでいいから順番をおれに譲ってくれ。今ならお前の望む通りの離婚協議書をタダで作ってやる。すぐさま公正証書遺言の文案を作ってやる。だから頼むからおれに

看護師「わたべさーん。お待たせしました,どーぞー。」

ぼく「すいません。ちょっとすぐに立てないんで補助してください。


もう緊急性のあまり理性が飛んでいるぼく。初めて肛門科の先生(男性)とご対面。


先生「じゃあ触診しまーす。」


生まれて初めての触診でしたが,結論から言えば全然恥ずかしくありませんでした(重要)。うまくできているもんで,病院の雰囲気とか,先生や看護師さんの雰囲気とか,「逆になんでお前はケツを見せんのや?」というオーラでいっぱいで,ペロンとお尻を見せることができました。

触診自体も思ったほどではなく,「まぁ,こんなもんなんだろうなぁ」という程度のものです。今,痔でお悩みの方は,「恥ずかしい」「怖い」という理由で肛門科を避けるのは損だと思います。全然痛くないし,まぁ違和感はあるけど,全然許容できる範囲でした。




但しイボ痔を触られたときは除く。




叫びました。気づいたら「痛え!てめえやめろ!殺すぞ!」と害悪の告知を先生に言う始末。
あまりの絶叫ぶりに看護師2名に取り押さえられる36歳。



ぼく「さっきはすいませんでした。育ちの悪さがそのまま出ました。」

先生「それはいいんだけどね。わたべさんね,よくここまで痔を育てたね。」

ぼく「そうなの?」

先生「イボ痔ってね,4段階のレベルがあるの。数字が大きい方が重症ってことね。で,わたべさんはレベルⅲなのね。これはね,もうね,イボ痔が肛門の外に出て来てしまっているの。

司法試験に合格する知能を持っているはずのぼくでもこの日本語は俄かに理解できませんでした。

先生「基本的にはレベルⅲ以上は手術,つまり投薬治療は難しいから,メス入れてイボ痔切るしかないのね。とりあえず経過をみたいから,痛み止めとか薬出すんで,二日後来て。」



【DAY 9】
ぼく「先生。」

先生「なあに?」

ぼく「今日手術してください。これはあれだ,もうぼくは長くは持たない。

先生「でもね。手術する場合には,前日から下剤とか飲んでもらってとかあるし,今日の午後は大腸カメラの検査が他に入っているし・・・」

ぼく「(先生のスケジュール帳を指差しながら)でもこことここの合間に時間あるじゃないですか。

先生「術後は数時間ベッドで安静にしてほしいけど,その手術スケジュールだと安静にできる時間の確保が・・・」

ぼく「寝る。超寝る。帰りも車の運転しないことを誓う。だからお願い。ぼくこのままだと理性が飛んで,何をするか自分でもわからない。まだ生後10か月の子供を残していくわけには行かないんだ。頼む先生。おれのイボ痔を葬ってくれ。」(原文ママ)

先生「わかった。やりましょう!」

ぼくと先生の間に友情が芽生えた瞬間である。

① かんちょう

看護師「じゃあまずかんちょうしてお腹の中を全部出しちゃいます。」

ぼく「はい。」

看護師「本当は5分ぐらい排便を我慢してほしいんだけど,もうそれは無理なのね。だから,1分ぐらいを目処に我慢して排便してくれればいいから。これからかんちょうするけど,ゆっくりトイレまで連れて行くから,ゆっくり排便してね。」

ぼく「はい。かんちょうしてから時間はスタートですね(iPhoneのストップウォッチを起動)。」

看護師「じゃあかんちょうしまーす。(かんちょう実行)」

ぼく「(無言でストップウォッチを開始)」

看護師「じゃあわたべさん,ゆっくり排便してね。なにかあったらその呼び出しボタン押してね(ガラガラビシャ!)」

ぼく「(無言でストップウォッチを凝視)」

看護師「わたべさん?聞こえてる?」

ぼく「(無言でストップウォッチを凝視)」

看護師「わたべさん?1分が目処よ?5分って言ったのは気にしなくていいのよ?」

ぼく「(4分経過)」

看護師「わたべさん?わたべさーん!わたべさーん!(ドンドン!ドンドン!)

ぼく「あと30秒だから!」

看護師「わたべさーん!出しなさい!いいから出しなさい!わたべさーん!!」

これはリアルに行われたやり取りです。


② 尾骨麻酔

先生「じゃあね,尾骨麻酔します。うつ伏せになってね。これやるとね,足とかは動くけどお尻全然麻痺するから。」

ぼく「なんで?」

先生「麻酔を「尻尾」のところに打つとね,神経が集まっている肛門付近に足よりも早く麻酔が回るの。」

ぼく「なるほど。ちなみに痛いですか?」

先生「そうだね。午前中,「痛くする際には事前の告知」という約束をしたもんね。尾骨麻酔は正直痛いよ。ごめんね。」

ぼく「わかりました。どうぞ。」

先生「痛いでしょ?」

ぼく「?」

先生「痛くないの?」

ぼく「痛いけど,痔の方が痛くて気にならない!」

先生「うん,そんな嬉しそうに振り返らなくていいからね。おとなしくうつ伏せでいてね。」

(15分後)

先生「ちょっと肛門締めてみて。」

ぼく「えい!」

先生「よし,麻酔うまく効いてる。」

ぼく「あれ?先生,ぼく,肛門閉まってなくない?」

先生「ふふふ。それが尾骨麻酔というものさ。」


③ 手術

ぼく「・・・というわけで,今は西口に独立開業しているんですよ。」

先生「そうなんだ。わたべさん,弁護士さんなんだね。真面目なんだね。真面目だからかんちょうを5分も我慢するんだね。

ぼく「いや,そもそも真面目な生活送っている人はイボ痔にならないと思うんですよ。」

先生「あはは!なるほど!わたべさんおもしろいね!」

ちなみにこの会話はうつ伏せになったぼくの肛門を全開に広げて先生がイボ痔を切開しながら繰り広げられています。

手術中の痛みはゼロでした。(すごく重要)

助手の看護師さんは女性でしたが,肛門どころかもはやキン◯マまで見られているので,恥ずかしさは皆無でむしろ清々しく,なんか昔からの友人みたいに接することができました。

手術時間はだいたい1時間くらいです。

平日の午後,みんなが働いている中,下半身を解放し,うつ伏せになって,機械が奏でる自分の心拍音を聞くひととき。




弁護士という仕事についてから一番くつろいだひとときだったのかもしれません。



④ 術後(安静時間)

ぼく「せんせー!痛み止めをー!痛み止めをー!」

ぶっちゃけると麻酔が切れたときが一番きつかったです。

ここは難所ですが,ここを乗り切れば痛みは引く一方なので頑張ってください。


【TODAY】

そんなわけで,経過も良好。全然痛くない。ついに血便も止まった。

まだまだ経過観察中ですが,この経験を糧にこれからも強く生きていこうと思います。

今回の投稿は,痔の手術を行ったことを知った何人かの友人が,「詳細詳しく」「実は私も肛門科行こうと考えていますが踏み切れなくて」等のお便りを個人的にいただいたので,それなら全国の痔に悩んでいる方々のために,一つのケースとしてご紹介することにより,一人でも痔に悩む方が減ってくれればと思い書きました。

事実しか書いていないので,読む人を選ぶ文章になってしまい,そこは申し訳ないなと思っていますが,これは恥ずかしいことじゃない,むしろ大事なことなんだということで,ブログに書きました。





ただ,弁護士の業務ブログとして書く必要があったかはわかりません。

2017年8月15日火曜日

サッカー部の思い出

今日は昔話なのでタメになるお話0%です。渡部です。


最近,仕事の関係で,何故か「サッカー部時代どうだった?」という話になり,懐かしいのでここにしたためます。

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小学生からやっていたサッカーですが,私は中学卒業とともに辞めるつもりでした。
理由は弱小中学にもかかわらずスタメンとれないレベルだったからです。
高校は部活もせず,バイトでもして過ごそうと思っていたのです。

ところが,私が進学予定の高校は,「公立高校なのに監督がセルジオ越後と同じ釜の飯を食っていた(真偽のほどは不明)ぐらいすごい人で,公立高校なのに強い」という特殊な学校だったそうです。
当時,「学区」という概念が存在していたのですが,学区外からわざわざサッカーをするためにうちの高校に入る方もいらっしゃいました。

公立高校のため,スカウトとかはとてもできません。
そのため,監督から,在校生に対し,「入学予定者でサッカー経験者,かつ,見込みのある奴は,入学前の春休みの練習から参加させろ」という通達が出ていたようです。
ぼくの中学からはぼくとKが入学予定かつサッカー部ですから,先輩から上記通達が来ました。

K「源どうする?いきなり練習とか,緊張するから,できればお前と行きたいんだけど」
僕「あぁ,おれは高校でサッカーするつもりないから。」
K「マジかよ!やろうよ!」
僕「何より重要なのが,あの先輩,お前には通達しているけどおれのところにはとんと連絡がないということだ。
K「いやいや!『源も一緒に連れてこい』って言ってたから!お願いだから拗ねないで!」

そのような折,当時僕が好きだった子が,その高校の隣の高校に進学するという情報が入ってきました。

高校のサッカー部に入る。→当然練習試合とかする。→練習試合はきっと近隣の高校とすることがあるだろう。→その子の高校にも練習試合で行くかもしれない。→そうしたらたまたまその子が観戦しているかもしれない。→そのときの活躍によっては,恋が始まるかもしれない。

のちに弁護士になるほど聡明な頭脳を持っていた僕は,この仮説を10秒で構築。すぐに近くの公衆電話(時代を感じる)でKの自宅に架電。

僕「練習参加するぞ。」
K「おぉ!そうか!いつ行く?」
僕「明日にでも行こう。」

このように入学前の春休みから練習に参加が始まりました。
そして重要なことなので付言しますが,僕の好きな子の高校とは一度も試合をせず3年間が終わりました。

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入部してまず思ったのが,今までの僕のレベルからは桁違いでした。
たしか,1年生の選手権予選のときに初めて背番号をもらいましたが,到底試合に出れるわけもなく,チーム自体はベスト16まで進出。スタメンの先輩2名が県ベストイレブンに選出されていました。

当時の神奈川県予選は桐蔭,桐光学園,日大藤沢などの私立が上位にひしめきあい,公立高校で割って入れるのは弥栄,逗葉(僕が2年生の時,逗葉は神奈川を制し,全国ベスト16)など限られた高校で,ベスト16のうち,12〜13ぐらいは常連で占めていて,残りの枠を他の高校が狙う,という状況でした。

で,割とうちの高校はそこに割って入れる実力があったので,全国的には全くの無名でしたが,県下ではそれなりに名が通っていたと思います。

入部者も,最初は30人ぐらい参加しますが,夏までに一気に20人ぐらいまで減ります。僕の同期もそんな感じでしたが,3年生の最後の大会では,8人まで減っていました(忘れている奴いたらごめん。)。

ただここが高校部活ならではのドラマなのですが,辞める奴も,様々な理由で辞めます。
「練習が辛いから」という理由で辞めるのはむしろレアで,かなりの確率で自分の限界を知って,辞める奴が大半でした。
おれらからしたら絶対スタメン争い残れるのに,受験勉強との兼ね合いとか,日々のスタメン争いのストレスとか,後輩の台頭とか,様々な理由が複雑に絡み合って,決断します。
無論,そのような申し出をした場合,部員(特に同期)全員で止めます。それこそ1時間とか2時間とかとことん全員で話合ったりもしました。
最終的には本人の意思を尊重し,辞めて行くのですが,おれらからすると戦友で,ただ向こうからすると「途中で辞めた負い目」みたいなのがあって,廊下で会った時とか寂しい顔をしながら「最近部活はどう?」とか聞かれると,今でも目に涙がたまります。
少なくとも,僕の同期で,「練習が辛いから」という理由で辞めた奴は一人もいませんでした。

さてここで問題です。

弱小中学でレギュラーも取れずに,しかも邪な動機でこの部に入部した僕は,3年間,どのように生き残ったのでしょうか。

これは僕のサッカー感にもつながる話なので,時系列で追ってみましょう。

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【フォワード編】
監督「希望ポジションは?」
ぼく「中学はフォワードだったので,フォワードです。」

というわけで,最初はフォワードでした。

監督「おい。なんでお前はボールを持ったらドリブルでぶっちぎろうとばかりするんだ?」
ぼく「ぼくは足が速いので抜けると思って。」
監督「抜けてないよね?全然抜けてないよね?分かってる?お前のところで全部ボールロストしえいるの分かってる?パスって知らないの?
ぼく「ボール持つと視野が狭くなって実はよく分かっていません。」

1か月ほどでフォワードをクビになりました。ベンチでポカリスエットを作る日々が始まりました。

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【オフェンシブハーフ編】
下積み生活をしていたら,スタメンを発表する作戦盤(名前付きマグネットをペタペタ貼るタイプのやつ)に僕の名前が。オフェンシブハーフ?

フォワードから一列下がったおかげで,ポストプレーとかしなくて済むし,結構楽しい。勝手に動いても後ろがカバーしてくれるからここ良いな。

監督「源,次から出なくていい。」
ぼく「は?なんで?」
監督「試しに使ってみたが,お前には技術とセンスがない。

じゃあなんでここで使ったんだという話になりますが,とにかくクビになりました。ただ,オフェンシブハーフは,この後,人が足りないときにちょこちょこ使ってもらうことになります。

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【ストッパー編(ディフェンス)】
相手のフォワードをほぼマンマークする,ストッパーのポジションに僕のマグネットが作戦盤に。

普通,ディフェンスはフィジカル強い人がやるもんですが,ぼくのスペックは170センチ,体重56キロ(体脂肪2%)。どう考えても作戦盤のマグネットが間違えた位置にあると思って監督に確認したぐらいです。

ところが,個人的にはこれがどハマりしました。そもそもディフェンスは,「ボールを扱わなければならない攻めの人」と「カラダ一つの野獣」の戦いです。普通にやったら後者が勝つのは当たり前なのです(ただしメッシ除く)。
僕は足が速かったのでぶっちぎられることはないし,そもそもディフェンスの基本は「パスを受ける前にカットする」ですので,フィジカル勝負に持って行く前に勝負をディフェンスからしかけることができます。

そして,これ以降,かなり長期間ストッパー職人として研鑽を積むことになります。

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【サイドハーフ編】
ストッパー職人としてやりがいを感じていたある日,またもやポジションチェンジの指示がでました。
今度はサイドハーフ(サイドバック)です。
どうやら1対1のディフェンスでほぼ負けないようになった僕に,次のステップを与えた監督の配慮のようです。

基本相手に抜かれず(サイドを突破させず),機をみて上がれ,と。
幸いうちのセンターフォワードはベンチプレス120kgをあげる肉体派だったので,適当に真ん中に放りあげればなんとかしてくれる。技術のないぼくでもこれはいける。
2年生後半ぐらいの時期だったんですけど,この時期はサイドハーフとオフェンシブハーフを交互にやらせてもらうような時期でした。

なるほど。監督はここまで見据えた器用だったのか。

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【スイーパー編】
ここで事件が起きます。「源スイーパー事件」です。
スイーパーというポジションは現在ではほとんど見ませんが,簡単にいうと,「ディフェンスの中の一番後ろ」です。
ここを突破されたらあとはGKだけ。ディフェンスの一番重要なところ。ここが安定しないことにはチームに勝ちはない。そんな重要なポジションを,「チームで最も技術のない男」と監督に言われた僕が任されることになりました。

しかもタイミングが最悪の(?)タイミング。

3年生に上がる前後のタイミングでのポジションチェンジ。しかも,この時期はインターハイ予選を間近にした,チームコンセプトを決定しなければならない時期。

間違いなく,チーム全体が,「源を最終ラインに置いて勝ち上がらなければならない。」という危機感に襲われました。

ただ僕にとって救いだったのが,レギュラーGKが同期で,しかも新入生に明らかに上手いGKが入ってきたという事情がありました。
監督からすると,「今まで馴染んだレギュラーGKで戦うか,それとも伸びしろがある新入生GKにするか」の2択です。今までゴールマウスを守ってきた自負のある同期GKは心中穏やかではなかったでしょう。

さらに救いだったのが,僕と同期GKはすごく仲が良くて,帰宅方向も一緒だったということです。
あれは彼の方から持ち出してきました。

同期「源。監督は源をスイーパーで行くのは確定だと思う。」
ぼく「たぶんそうだろうな。平面でこられたらある程度は大丈夫だと思うけど,高さの勝負になったらやばい。梅ちゃん(長身,座高も高い。)だけでは対処できないかもしれない。」
同期「おれは生き残りたい。」
ぼく「おれらもぽっと出のやつよりお前にゴール任せたい。」
同期「おれと源,あらゆるシチュエーションに対応できるよう,詰めておこう。源と相性が良いことを監督が分かれば,おれは生き残れる。」

彼の「生き残る」という言葉には驚きました。ただの部活動で,そこまで入れこめるチームメイトがいるということは幸せなことだし,「生き残る」というのはまさに僕も1年生のときからずっと思っていたことです。

それからほぼ毎日,同期GKと練習以外でシチュエーションの確認作業が始まりました。帰りのバスや教室,練習後のグラウンドならもちろんです。
ボールの位置によって,それこそ1m単位でどちらがどうポジショニングを取るのか,どちらがボールにアタックをかけるのか,どちらが声をかけて指示をするのか,指示がダブった瞬間,どちらの指示を優先するのか,細部まで詰めました。懐かしい。

そして事件が起きます。

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【スイーパークビ事件】
インターハイ予選直前,ぼくがスタメン落ちしました。

理由は明確で,「利き足ではない左足で50mのキックができないから」です(監督談)。

利き足ではない左足の強化は以前から指示されていたのですが,スイーパーに転身した際,「とにかくおれのせいで失点してはいけない」という恐怖観念から,全てのクリアボールを確実な利き足で行なっていたのです。
しかし,同程度のレベル相手ならそれでごまかせるんですけど,格上相手を見越すとそれでは到底行けません。
そこで,監督は,ある試合中,「源!左でクリア!」「左使えや!」「ひだりぃ!」「てめえ◯◯ついてんのかぁ!左使ぇ!」などと決して罵声ではなく,指示をしていたのですが,全部無視しました。

翌日の作戦盤からぼくのマグネットが消えていました。

代わりにキャプテンがスイーパーに入ったのはいいんですが,ぼくよりかわいそうなのは,あれだけぼくとコンビネーションを詰めた同期GKの時間です。

普通,3年生になってスタメン落ちとか,なぐさめてもらってしかるべきなんですけど,同期GKはぼくにブチ切れてました(なんでスタメン外れてんだ,左足云々とか言われた。)。

ぼくは落ち込んでいたというと,実はそんなこともなく,「今更左足が急激に向上するわけないだろう。右足を使った判断は間違っていない。」という間違った判断をしていたのでどうにでもなれ,と思っていました。

そしてついに最終局面が訪れます。

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【ディフェンシブハーフ編】
インターハイ予選数試合前(たぶん1か月くらい前),何故か作戦盤にぼくのマグネットが。
しかもディフェンシブハーフ(ボランチ)に。

同期はみな興奮していましたが,ぼくは意味がわからなかったので,監督に直談判に行きました。
これは割と本気の直談判で,ボランチ向きの一個下のやつがいて,どう考えてもそいつの方が適任だったと思ったからです。3年最後だからと言って,そんな理由でスタメンもらっても嬉しくない。

理由は以下のとおりです。
・中盤を仕切っていたキャプテンをスイーパーに下げたことにより中盤の厚みが減った。
・中盤に上手い奴はそろっているが,ハードワークができる奴も必要。
・上に行けば行くほどうちの部員より強い奴がいる。その対策を初戦からやる必要がある。システムとして試してみたい。
・期待しているのは本当に中盤のケア。攻撃参加はおまけでいい。
・ケースによってはディフェンスラインに入るというオプションも考えて置いてほしい。

ということでした。

ただ,うちの部員ならわかると思いますが,監督がこんなことを言うわけはなく,当時のほぼ原文ママのやり取りはこんな感じです。

おれ「あそこ(ボランチ)に置いて,おれに何しろって言うんですか。」
監督「おまえ,平面で(空中戦じゃなくて)止められなかった相手って覚えているか?」
おれ「暁星の前田です(注:現FC東京の前田遼一選手。当時U18日本代表)。」
監督「そんなん当たり前だろ。違う。もっと現実的なやつ。」
おれ「うーん。やっぱC先輩(上記神奈川ベストイレブン)ですかね。練習でも抜かれまくってましたかね。」
監督「うん。Cに対しては怪我の遠慮とかもあるだろうけど,仮にCのレベルの相手で,それが相手校だったらどうだ。」
おれ「どうですかね。相手によるんじゃないですかね。」
監督「お前は本当におれの言いたいことがわからないやつだな。」
おれ「と言いますと?」
監督「試合始まって5分も経てば,相手のチームで一番上手いってやつ,わかるだろ?」
おれ「わかります。」
監督「そいつを殺せ。」
おれ「(察した。)手段は?」
監督「イエローカード1枚までは許す。」

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なお,上記「殺せ」というのは隠語で,「相手選手をゲームに参加させるな。プレイさせないようにマンマークして,ゲームから消せ。」という意味です。

要は,ぼくと相手が潰し合えば,11対11のサッカーのゲームが1枚ずつ減って,10対10のゲームになります。

ところが相手チームの減った1枚というのは「攻撃の要」であり,他方我々のチームの減った1枚というのは「チームで一番下手くそ」ということになり,理論上はこちらのチーム有利ということになります。

将棋でいうならこちらの歩一枚で相手の飛車の動きを止められないか,というシステムです。

懐かしい話ですが,これが正直楽しくて,相手の嫌がること(ただしファールはしない)を繰り返し繰り返しやり続け,チームも後輩を含めた全員で勝ち上がり,そのまま引退しました。

サッカーに関しては,高校3年間であれほど生き残りのための努力と知恵を絞った濃密な時間を過ごせたと思い,一度はやめようと思ったサッカーで,あんなに幸せな経験ができて,もう十分だと思ってしまいました。その程度の選手だったということでしょう。

人間的には褒められたチームメイトではありませんが,実際当時は喧嘩ばっかりしてましたし,でも,あれ以上のチームに所属して本気の勝ち負けをかけてヒリヒリした試合をすることは,もう一生ないと思っているし,それだったら,あのチームをおれの最後のチームにしたいと思って,今はすっぱり辞めてしまいました。たまに遊びで蹴るのも悪くはないですけどね。

なお,おかげさまでGK以外全てのポジションを経験させてもらったので,草サッカーでは重宝します。足りないところぼくやるんで。

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というわけで,お盆なので昔話を書いてみました。

懐かしいなぁ。

よく吐いたなぁ。

二度と戻りたくないなぁ。


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2017年6月16日金曜日

あくまで個人的な見解です。

テロ等準備罪が参議院本会議で可決されました。


これに関し,賛否両論,世論が揺れていると感じています。


私は「否」の立場ですが,「賛」でも「否」でも,テロが許されないという想いは一緒だと信じています。


問題はこのテロ等準備罪の中身ですが,「否」の立場から,プライバシー権への過度な介入を危惧する意見が多く出ていますが,私の印象はそれと少し異なります。


この法律は,条文が美しくない。


テロを防ぐために,こんな抽象的な構成要件で令状が通ると思っているのだろうか。


こんな抽象的な構成要件で公判を維持しなければならない検察官の気持ちを考えたことがあるのだろうか。


実務家なら,条文の美しさを感じる機会が多々あると思います。


少なくとも,私の美意識には程遠く,今後,これに携わる検察官のご苦労を懸念します。



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2017年6月14日水曜日

遡及効はないはずだから今のうちに書く!

今日は朝7時から働いています。眠いです。渡部です。

【毎日新聞・〈共謀罪〉今夜成立図る】
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170614-00000038-mai-pol

よし今夜なのか。今のうちに書いておこう。


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まず,うちの国には「罪刑法定主義」というものがあります。

これは,「いかなる行為が犯罪となり,それに対していかなる刑罰が科されるかについて,あらかじめ成分の法律をもって規定しておかなければ人を処罰することができない」という刑法の基本的原則です。

この派生原理として,「明確性の原則」というものがあり,「刑罰法規が,できるだけ具体的であり,かつ,その意味するところが明確でなければならず,刑罰法規の内容があいまい不明確なため,通常の判断能力を有する一般人の理解において刑罰の対象となる行為を識別することができない場合には,罪刑法定主義に反し,そのような刑罰法規は憲法31条に違反し無効となる」とする原則です。

よく,刑法は学者の先生によって主義思想が変わり,◯◯主義ととったりとらなかったりしますが,この段落で引用している文章は,裁判所職員総合研修所監修の「刑法総論講義案」から引用しており,裁判所も同じ考えだと思います。

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で,今回,テロ等準備罪を組織犯罪処罰法に組み込むらしいです。

実際の文言の一部がこちら。


第六条の次に次の一条を加える。
 (テロリズム集団その他の組織的犯罪集団による実行準備行為を伴う重大犯罪遂行の計画)
第六条の二 次の各号に掲げる罪に当たる行為で、テロリズム集団その他の組織的犯罪集団(団体のうち 、その結合関係の基礎としての共同の目的が別表第三に掲げる罪を実行することにあるものをいう。次 項において同じ。)の団体の活動として、当該行為を実行するための組織により行われるものの遂行を 二人以上で計画した者は、その計画をした者のいずれかによりその計画に基づき資金又は物品の手配、 関係場所の下見その他の計画をした犯罪を実行するための準備行為が行われたときは、当該各号に定め る刑に処する。ただし、実行に着手する前に自首した者は、その刑を減軽し、又は免除する。 

何を言っているかわからないので分解します。

①(目的)テロリズム集団その他の組織的犯罪集団の団体の活動として、
②(主体)当該行為を実行するための組織により行われるものの遂行を 二人以上で計画した者は、
③(実行行為)その計画をした者のいずれかによりその計画に基づき資金又は物品の手配、 関係場所の下見その他の計画をした犯罪を実行するための準備行為が行われたとき

は処罰されます。

どういうことかよくわからないのでさらによく見てみます。

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①(目的)テロリズム集団その他の組織的犯罪集団の団体の活動として、

まず,「テロリズム集団」という言葉が出てきました。

よく考えたら私は「テロリズム」という用語をよく理解できていない。

こういうとき,法律家は日本語を大切にしなければなりません。

優れた弁護士の事務所には,六法全書と国語辞書が置いてあります(これは豆知識)。そこでぼくは広辞苑に聞いてみました。

〜広辞苑第六版より〜
テロリズム【terrorism】
①政治目的のために,暴力あるいはその脅威に訴える傾向。また,その行為。暴力主義。テロ。
②恐怖政治。

なるほど。テロリズムには二つの意味があるのですね。

①と②,今回はどっちの意味だろう。うーん。どっちだろう。

①の意味って,思想目的とか入らないのかな。そうすると宗教的思想に基づくけど政治を変えようとまでは思っていない人ってどうなるんだろう。難しいな。

②については簡単にイメージできます。


そうです。現政権ですね。


今の若い子は知らないと思うんですけど,昔,「アベノミクス」って言葉があったんですよ。

今はとんと聞かないですけどね。自分の名前つけて流行らないとものすごくさぶくて逆に恐怖すら覚えるということを当時の人は学んだのです。


現政権といえば,この法案を通す理由の一つとして,法務省のHPにこんなことが載っていました。


 3年後に迫った東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催を控える中,
このような国内外の組織犯罪情勢等を考慮すると,テロを含む組織犯罪の未然防
止に万全の態勢を整える必要があります。


そんな危ない時にオリンピック開いちゃダメでしょ。何考えてんの。

なるほど。国民の命<オリンピックか。それもまたいいだろう。

あと,現政権で思い出したんですけど,過去にこんな記事を書いたことがありました。
【書くなら今日しかねぇ!首相とクーデターと内乱罪。】
http://watabelaw.blogspot.jp/2014/06/blog-post_30.html


現政権の首相は,3年前,アメリカの雑誌に「憲法のクーデターをおこしている」と叩かれていました。

そうすると,だんだん①(目的)の輪郭がわかってきました。



本法案は,おそらく,現政権や暴力団といった組織を対象としています。


斬新だ。


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②(主体)当該行為を実行するための組織により行われるものの遂行を 二人以上で計画した者は、

ここは主体の規定ですね。

一人ならセーフみたいです。


私はもちろんテロ等はしませんが,私のようにお友達がいない人はどうやらこれにあたらない可能性が出てきました。


週末の予定も一人で立てています。


ようやく,この法案に穴が見つかってきました。


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③(実行行為)その計画をした者のいずれかによりその計画に基づき資金又は物品の手配、 関係場所の下見その他の計画をした犯罪を実行するための準備行為が行われたとき

なるほどなるほど。

まず,安倍晋三さんが銀行のATMでお小遣いを引き出す際,お巡りさんが職務質問して,

お巡りさん「テロのためか?」
安倍さん「いいえ。これはお小遣いです。」

これはセーフです。

法律実務の世界では,「人間の内心の事実認定は客観的状況等を総合的に鑑みて判断しなければならず,非常に困難である。」というのはもはや常識ですが,お小遣いだって言ってるなら仕方ない。お小遣いかどうかは客観的状況を総合的に勘案しなければなりませんが,お金持ちの人なら1000万円ぐらいはお小遣いなのかな(棒読み


例えばぼくが,司馬遼太郎先生の「竜馬がゆく」の全巻セットをAmazonで注文した際,

お巡りさん「テロのためか?」
ぼく「バレましたか。」

これはアウトです。

竜馬がゆくは幕末の維新志士,坂本龍馬の人生を描いた名著ですが,坂本龍馬自身が維新志士,すなわち徳川幕府を倒して新政府を立ち上げる側の,テロリストの話ですから,これはさすがにまずいですよ。ぼくもバレたか,としか言えません。たとえ否定したとしても,お巡りさんはお見通しですよ。


ぼくが花見の下見に行ったとします。

お巡りさん「テロのためか?」
ぼく「バレましたか。」

そうですぼくにはお友達がいないので,一緒にお花見に行ってくれる人もいません。花見の下見なはずがないのです。たとえ否定したとしても,ぼくのアドレス帳見られて一発アウトですよ。



お巡りさん「その他テロの準備行為をしているのか?」
ぼく「バレましたか。」

こんなブログ書いている時点で超危険人物ですよ。
今年免許の更新だったんですけど,一時停止違反で違反者講習受けましたからね。犯罪傾向が非常に強い人間だと言えます。
そんなぼくの行為はだいたい準備行為ですよ。

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罪刑法定主義が・・・消えた・・・だと・・・?




(今日の一言)

全部ノリツッコミ。


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2017年5月31日水曜日

光陰矢の如し

忙しさと収入は比例しない。渡部です。


忙しぶってる人に限って大した仕事してないですよね。ぼくがそうです。

先週,どう考えてもこれは大した仕事じゃないだろうという仕事を弁護士会の命令でやっていたわけですが,そこで,ある初対面の男性弁護士が名刺を持ってぼくに挨拶に来ました。

ぼく「初めまして。」
その人「初めまして。」
別の弁護士「そいつ,渡部先生のこと大好きなんですよ。」

なるほど。確かにぼくはどちらかというとイケメンですが,LGBTのどれにも当てはまらない。LGBTの各友達はいても,ぼく自身はLGBTのどれにもカテゴライズされない。これはそっとお断りをしよう。

別の弁護士「違う。そいつ,渡部先生のブログの愛読者なんです。」
ぼく「は?」
その人「学生時代から見てました。」
ぼく「(絶句)」


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なんという恐ろしい話でしょう。

のほほんと弁護士稼業をしていたら,いつの間にかブログの読者が弁護士になっているほど時が経過しているようです。

最近髪が伸びてきて,美容院に行くのもめんどくさいので,後ろで髪を結っているのですが,そんなチョンマゲヘアーをしている場合じゃないキャリアに到達しようとしているようです。


どうしよう。そんな腕前はまだ無いのに。


(ゲタさん,チョーさん,ミズモノさん,あなたたちの教え子のようです。)


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ところで,とある高校から出前授業の指名が入りました。

その高校は何故か4年連続でぼくを講師に指名してくる(自主規制)な高校です。

ぼく「何を話したらいいですか。」
高校「弁護士の職務と身近な法律相談をお願いします。」


どうしよう。職務を語れるほどの経験がないのに。


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今週,昔のお客様から久しぶりにお電話をいただきました。

お客「大変ご無沙汰をしております。」
ぼく「こちらこそ。」
お客「あのときは大変お世話になりました。」
ぼく「いえいえ。あのときはボスが一緒に事件処理してくれましたから。」
お客「それでも渡部先生の尋問にはしびれました。」
ぼく「えっと,あのときぼく弁護士一年目です。」
お客「え?」
ぼく「え?」

お客「そうだったんですか?」
ぼく「いや,そのときも正直に言いましたよ。(絶対言った。」
お客「覚えてないです。でもすごい貫禄ありましたよ。」
ぼく「当時27歳です。」
お客「え?」
ぼく「どういう意味それ」

お客「いや,堂々とされていたので。」
ぼく「弁護士一年目の,なんなら3か月目の初めての尋問ですあれ。
お客「え?」
ぼく「え?」
お客「あんなに偉そう・・・貫禄があったのに?(原文ママ)」


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まだまだ弁護士としての腕もキャリアも中途半端ですが,頑張りますので宜しくお願いします。


なお上記高校の出前授業ではさも全てを悟ったかのように偉そうに弁護士とはなんぞやと語って来る予定です。楽しみにしてろ平塚商業高校。


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2017年5月23日火曜日

今日の更新,分かってくれる人がいるんだろうか。

体は川崎市民,心は横浜市民。渡部です。


今日も1日仕事をしていたわけですが,とある先生と打ち合わせ中,その先生がこんな提案をしてきました。


「正直,鶴見区は川崎区に欲しい。」


このとある先生の頭がパカーンとなってしまったわけではなくて,この会話には前置きがあり,

先生「川崎市の中心は川崎区だ(川崎区育ち)。」
ぼく「でも地理的な中心は(川崎市)中原区ですよね。」
先生「中原区は最近武蔵小杉ができて調子に乗ってる。川崎区こそ川崎市の中心だ。」
ぼく「まぁぼくはハマっ子(横浜市内で育った人間が使う名称。他の地域の人間がウザがる呼称でもある。)だから関係無いけど。」

という会話があったんですね。

その上で,「正直,(横浜市)鶴見区は川崎区に欲しい(=吸収したい)」という領土的野心を示されたわけです。

そこでぼくは答えました。


「鶴見区だけは絶対に渡さない!」


今日はとある先生とそんな話をしていたので,こんな話をします。

そうです。今日は川崎市民と横浜市民以外の読者は置いてけぼりの回です。

※以下の議論はあくまで個人的見解ですのでご了承ください。

※御察しの通り,今回の更新はなんの生産性もない更新です。

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まず,まさか川崎区民が「鶴見区を我が区に」という戦国時代丸出しの領土的野心を持っていたことにぼくは驚愕しました。

しかし鶴見区というのは,横浜市上,戦略的重要な土地なのです。

そのためには,まず,横浜市の内情を説明しなければなりません。


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まず,横浜市は,神奈川県東部に位置する政令指定都市であり,18の区から成り立っています。

川崎市とは北部が接しており,上記鶴見区も川崎市と接しています。

ちなみにぼくは横浜市港南区出身です(重要)。

その上で申し上げますが,横浜市は「重要な区」と「そうでもない区」があります。

(これはあくまで対川崎市用に検討した場合であり,感覚に個人差があります。)

重要な区は次のとおりです。

・中区(政治的中枢。ここを取られると川崎に吸収される。
・西区(観光的中心。みなとみらい地区等,横浜=オシャレというイメージは西区のみによって形成されている。

この中区,西区以外の区は,港南区出身の私が言うのもなんですが,その他のどうでも良い区に該当します。

なぜどうでも良いかというと,上記中区及び西区によって,外部の人間がイメージする横浜市(例:横浜=海,横浜=ハイカラ)が成り立ってしまうため,この二つの拠点以外は重要性が下がるのです(言い切った。)。


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但し,上記のように川崎区民が戦国時代よろしくの領土的野心を持っていた場合には,鶴見区の重要性がぐっと上がります。

鶴見区は横浜市の東北部に位置し,都心へのアクセスの容易さ等も相まって実は住むのにも便利だと言うことが知られています。

しかしそれ以上に鶴見区が重要なのは,川崎の色と横浜の色の両方を兼ね備えたちょうど良い気風を備えており,いわば,川崎市と横浜市との間の緩衝地帯の役割を果たしています。

横浜市民は「鶴見区までは」川崎の風土が侵食することを許しており,逆に川崎市民は「鶴見区までは」横浜市の風土でいることを許しております。

もしこの緩衝地帯が侵された場合,川崎区の進行を止めるべき戦略的地域がなくなってしまうのです。

一応,川崎区の進行が中区,西区に届くためには,「神奈川区」と言う存在を攻略しなければなりませんが,鶴見区を制した川崎区の侵攻を止める度量が神奈川区にはありません。(おれは何を言っているんだ。)


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このような理由を述べ,とある先生には「鶴見区は渡せない。」と言いました。

そして,

「進行するなら北,東京都大田区あたりで勘弁してください。」と言っておきました。

大田区民の皆さん,川崎区がせめてくるかもしれませんが気をつけてください。



なお,なんの権限もありませんが,話の流れで町田市は川崎区に売りました。


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ここまで話をしていたら,そのとある先生の事務員さんが,「私の(横浜市)緑区はどうなるんですか?」と聞いてきました。

安心してください。川崎区民に横浜西部を攻め込む戦力はありません。

なぜなら,横浜市=海というイメージに反し,上記中区及び西区以外の横浜市は,ほとんど山です。

港南区のぼくもそうですが,横浜市出身の方で,通学に自転車を使ってた場合,「立ち漕ぎ」という概念がなかったら通学が不可能であったはずです。

かたや川崎区というのは,ぼくもびっくりしたんですけど,ほとんど平地です。

これはマジです。坂がほぼ全くありません。

私の事務所から浅田ICに行くまでほぼ数キロ平地です。

そうです。川崎区民は山岳を行軍する訓練を行っていないため,青葉区,都筑区,港北区の3区を絶対に攻略できないのです。

緑区はその山岳3区に接しているため,3区に兵站を切らさないようにすれば,絶対に侵攻を食い止められます。


(今日の一言)

打ち合わせはちゃんとした。