2014年12月8日月曜日

内調兄さんが何を言っているか分からないので検証してみた。

師走です。渡部です。ニュースです。

【海外経験は漏えいリスク 秘密保護法で内調-47NEWS】
http://www.47news.jp/CN/201412/CN2014120701001439.html
(一部抜粋)
海外で学んだ経験や働いた経験があると、国家機密を漏らす恐れが高まる―。10日施行の特定秘密保護法の制定過程で、同法を所管する内閣情報調査室(内調)がこうした考えを関係省庁に示し、学歴や職歴の調査が必要と強調していたことが7日、共同通信の情報公開請求で開示された政府文書で分かった。


なるほど。何言ってるか分からない。


特定秘密保護法を所轄する内閣情報調査室(略して内調)が,留学経験や海外で働いた経験を持つ人は国家機密を漏らす恐れがある,と言っているようです。


①内調兄さんは何を言っているの?

噛み砕いて言うと,

内調兄さん「海外と接したやつは機密耐性ガバガバ」

内調兄さんがこの平成の世で江戸幕府的な発想を始めていたようです。



②なんで内調兄さんはそんなことを言っているの?
(残りほぼ全部抜粋)
海外の学校や国内の外国人学校で教育を受けた経験、外国企業での勤務経験も挙げ「外国への特別な感情を醸成させる契機となる」「外国から働き掛けを受け、感化されやすい。秘密を自発的に漏えいする恐れが存在する」としている。

要するに,

海外と接する→海外への特別な感情

「→」の部分に天文学的な距離があり過ぎる気がありますがさすが内調兄さんです。

出る杭は打つ!

出ていない杭も打つ!

杭っぽいのは全部打つ!



③なんでこんな文書が出ちゃったの?

共同通信社っていうのがあってね,そこが情報公開請求したら出てきたんだ。

うん,そうだね,公開した人は海外留学経験があるんだろうね。


④内調兄さんの言っていることは本当なの?

知るか。

そうだね。兄さんもいろいろな観点から,いろいろな心理学的な考察という考察を重ねて,この結論に至った可能性があるね。

僕は心理学的な勉強をしたことがないから,兄さんの言うことを頭ごなしに否定する前に,まず内容の検討が必要だよね。

よし,試してみよう。


【本日のレシピ】
(大人になってハワイに4日行った以外,海外渡航経験なし。日本語を除くありとあらゆる言語が分からない。)
(僕の配偶者。高校時代,英国に留学経験あり。欧州のとある国家において2年間ほど勤務経験あり。英語及び仏語が日常会話程度に話せる。)



【海外と接すると「外国への特別な感情を醸成させる契機となる」か否か】
「ねえねえ。」
「なあに?」
「源ちゃんって,サッカー好きだよね。」
「そうだね。」
「やっぱり,スペインのサッカーが有名なの?」
「そうだね。リーガエスパニョーラは有名だね。」
「じゃあスペインのチームが好きなの?」
「うーんとね,昔からリヴァプールっていうチームが好きなの。イングランドだね。」
「イギリスのこと?」
「うーんとね,イギリスのサッカーはちょっと特殊でね,1つの国なんだけどね,リーグが分かれてるの。イギリス本土のリーグだね。」
「強いの?」
「今はそんな強くない。でも,スペインのサッカーより,キック&ラッシュのイングランド式の方が実は好きなの。」
「やっぱり,試合とか観てみたいの?」
「そうだね。」
「やっぱり試合は生で観たいよね。」
「そうだねー。死ぬまでに生で観てみたいわ〜。」
「じゃあ今年の旅行はイギリスに行k」
「誘導してんじゃねぇ,海外旅行は行かねえって言ってんだろうがぁ!(海外旅行にトラウマあり)」

〈結論〉
外国(旅行)への特別な感情を醸成させる契機となる。


【海外と接すると,「外国からの働き掛けを受け,感化されやす」くなるか否か】
「ただいまー。」
「おかえりー。」
「ねーねー。」
「なに?」
「テレビのチャンネル変えていい?」
「あ,ごめん,私見てないから,好きなのにしていいよ。」
「(NHKのニュースに変える)」
「(お料理中)」
「ねーねー。」
「なに?」
「これさー,このアナウンサーさー,日本人だよね。」
「そうなんじゃない?」
「なんで日本人アナウンサーが英語しゃべっとんじゃぁ!おれは英語がわからん!副音声にしたら戻しといて言うとるじゃろうがぁ!(副音声のボタンがイマイチどれかわかってない)」

〈結論〉
外国語でニュースを積極的に見るよう感化される(なお本人は「語学力の低下を防ぐため」と弁明)



【海外と接すると,「秘密を自発的に漏えいする恐れが存在する」か否か】
「ねーねー(自営業者)」
「なに?(会社員)」
「お金貸して(弁護士)」
「なんで?(会社員)」
「将来が心配で試しに言ってみた(弁護士)」
「私,あまりお金を貸すの好きじゃないのよね(卑下する目で弁護士を見る会社員)」
「でもさー,自営業やってるとさー,口座の残高の増減が本当に精神的ストレスになるんだよねー。(それとなく妻の優しさを引き出そうとする弁護士)」
「そっかー。(夫を華麗にスルーする会社員)」
「ていうかさー,うちってさー,家賃とかでかい支出はおれが払ってさー,日用品的なものそっちにお願いしているじゃん。(とにかく会話の目標への布石を探る弁護士)」
「そうだねー。ありがとねー。(意外と感謝の意を素直に表す会社員)」
「おれさー,今さー,口座の残高さー,◯◯(ナイショ)円なんだよね。(相手を油断させるためにまずは自分の情報を開示する弁護士)」
「そうなんだー。(意に介さぬ会社員)」
「ぶっちゃけさー,いくら貯金してる?(意を決して踏み込んだ弁護士)」
「さぁ?(真顔の会社員)」
「この流れは言う流れでしょ!?(我が家の最高機密情報に触れるチャンスは今しかないと思っている弁護士)」
「源ちゃんさぁ。」
「なあに?」
「昔からそうだったけどさぁ」
「なあに?」
「源ちゃん,お金があったらあっただけ使うでしょう?」
「そうだね,やはり国民が消費をしないと景気というものは上昇しn」
「そういうことだから。」


※参考
(生まれてこのかた国土を出たことがない)

「お兄ちゃん,ちょっといい?」
「どうしたの母上。」
「あんた,保険とか詳しい?」
「司法試験の科目には無かったな。」
「ちょっとわからないんでこれ見て欲しいんだけど。」
「ふむ。コーヒー1杯淹れてくれたら手を打とう。」
「これなんだけど(なんか保険の書面)」
「おい。」
「なに。」
あんた随分カッチリ保険かけてんな(笑)
「そんなことよりこれがわからんのだけども」
「ちょっと待って,いくら長男がたまたま弁護士になったからって,なんか,親のこんなリアルな数字見たくなかったよ僕。
「今,だいたい貯金がねぇ…」
「やめろや!リアルな数字聞かせんなや!」
「あんたねぇ!あたしが死んだとき,誰もなんもわからんかったら困るでしょうが!」
「遺言を書けや!そしたら全部見てやるわ!タダで遺言書作ったるわ!」



〈結論〉
海外と接したか否かと機密耐性がガバガバか否かは別次元の話。



(今日のまとめ)
秘密があっても夫婦は上手くいく。

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2014年11月25日火曜日

「あなたの票から開票されます」キャンペーン実施中

最近ニュースがギスギスしています。渡部です。


ギスギスしている原因は,主に選挙。

家に帰って夜のニュース観るのが唯一の趣味のぼくでもゲンナリしてしまいます。

なにせ,衆議院を解散させた人が,「(選挙を)どのタイミングでやるか,そのタイミングも含めて,これは選挙において判断していただきたい。」という哲学的過ぎて常人には理解しがたいことを言い出し,おそらく有史上初となる「なんで解散総選挙になったのか(解散させた人も含めて)誰も理解していない選挙」をやることになったため,各政党のネガティブ合戦,マスメディアの大混乱,ひいてはお茶の間の娯楽喪失につながっているとぼくは考えています。



◆衆議院を解散すること

ところで,過日,SNS上で,ぼくのお友達が,こんなような趣旨の発言をしていました。

(以下勝手に引用及び意訳)
「衆議院の解散って,480人の国会議員と,その人達についているその3倍の1440人の公設秘書と,それ以上いると思われる私設秘書を一気にリストラすることなんですよね。」

言い得て妙です。非常にわかりやすい。

平成26年3月31日時点における神奈川県内の弁護士総数は1430名(支部会員含む)なんですけど,ある日突然当会の会長がご乱心になられて,「うちの会員は全員もう一度司法試験受けるぞ!」とか言い出して,神奈川県から弁護士及び法律事務員が消える,そんな状態でしょうか。

たまったものではありません。その間に東京の弁護s(以下自主規制

話を戻すと,政治家の人もかわいそうです。ある日突然,自分がやりたかった消費税増税が出来なくなったので,強制的にできるように「民意を問う」というマジックワードが欲しくて駄々っ子のように解散されてしまった側の身にもなってください。家族が路頭に迷う方もいるかもしれません。

それにしても今回の選挙で乗り気の人は果たしているのだろうかとこの三連休で犬と散歩しながら考えていたんですけど,ふと思いました。


誰も選挙に行かなかったらどうなるんだろう…?


と,いうわけで,今日は公職選挙法をお勉強しましょう。



◆立候補をするためには

気になり出したら止まらないのがぼくの性格。ちょうどコンビニに肉まんを買いに行く用事があったので,ついでに公職選挙法の本を買ってきました(今)。

肉まんって美味しいですよね。たまにピザまんに浮気をしてしまうことがあるんですけど,やっぱり最後は肉まんに帰ってきてしまうんですよね。あ,ぼくはあんまん許せる派です。

ちなみに,ぼくは弁護士としてのキャリアが約6年になりますが,公職選挙法なんて一度も扱ったこともないし,司法試験にも出ませんでした。

ただ,ぼくもそのうち大物政治家の刑事弁護とかをするかもしれませんので,この本は決して無駄にはならないはず。そう言い聞かせて2000円払ってきました。

(なお,ぼくのお客様で政治に携わっている方はゼロ人です。今後その予定もありません。この本,経費で落としていいのか悩んでいます。)

さて。今回の選挙は衆議院の総選挙です。とりあえず該当箇所を斜め読みしてみました。なるほど。

皆様ご承知のとおり,衆議院は小選挙区と比例代表がございまして,買った本には細かな届け出方式とか書いてあって面白かったんですけど,正直,この辺りの細かな知識は池上彰さんの本とか読んだ方が絶対わかりやすいのでそちらをお勧めします。

特に面白かったのは「供託」制度です。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが,日本の選挙には「供託」という制度がありまして,候補者の届け出等をしたい人は,一定額の供託金を払わなければなりません。

その趣旨は,当選を争う意思のない候補者の乱立や売名目的のための立候補等を防止し,さらに選挙公営を有利にするために比例代表における安易な名簿候補者数の増加を防止するといった制度のようです。

簡単に言えば,「選挙に出る以上,それなりの覚悟(=金銭)を見せてもらおうか」というもののようです。

さらに,上記趣旨(覚悟を見せる)に鑑み,得票数が一定数以下の候補者は,供託金が没収されます。

その額は次のとおり(法93条,94条参照)。


  • 衆議院小選挙区選出議員  供託金:300万円
→有効投票総数10分の1に達しない場合には供託金没収。
  • 衆議院比例代表選出議員  供託金:600万円(ただし重複立候補者300万円)
→没収額=供託額−(300万円×重複立候補者中小選挙区当選者数+600万円×比例代表当選者数×2)



よくわかんないけど,自分に投票してもらった数があまりにも少なかったら,サラリーマンの年収ぐらいガッポリ持って行かれるぐらいに考えておいてください。



◆もし誰も投票しなかったら

まず大前提として,理論的に「投票者ゼロ」という事態は起こらないと思います。

なぜなら,上述の通り,候補者はサラリーマンの年収ぐらいの供託金積んで,かつ,その候補者の家族は自分たちが路頭に迷うかどうかの瀬戸際で,かつ,その公設乃至私設秘書たちは自分たちの仕事が無くなるかどうかの瀬戸際だからです。

だから身内票は獲得です。

小選挙区のみで出馬したとして,4人家族で,秘書5人ぐらいいて,その秘書の家族とかも含めれば,30票ぐらいは獲得です。やったね!

ところが,対立候補は,秘書が2人しかいなかったため,同じような家族構成でも,20票しか集まりませんでした。

30票>20票

やった!勝った!第3部完!(ジョジョオタ歓喜)



そんなわけあるか。



そうです。どこの選挙区から出馬したかは知りませんが,たった30人の支持で衆議院になれるわけがないのです。

公職選挙法を見てみましょう。

第九十五条  衆議院(比例代表選出)議員又は参議院(比例代表選出)議員の選挙以外の選挙においては、有効投票の最多数を得た者をもつて当選人とする。ただし、次の各号の区分による得票がなければならない。
  衆議院(小選挙区選出)議員の選挙
             有効投票の総数の六分の一以上の得票

そうです。公職選挙法も,さすがに,「有効投票の最多数を得た候補者であっても,それが全体の有効投票からみてあまりにも少数であるときは,これを当選人とすることは妥当ではない」と考えているのです。

先ほどの例を見てみましょう。

有効投票総数は30票+20票=50票です。

つまり,50÷6=8.333333…票という法定得票数を超えていなければいけないのです。具体的には小数点とかありえないので,9票です。

ここで先ほどの例を見てみましょう。

30票獲得しているということは,法定得票数の9票より多いでs




あれ?




これ,当選してるんじゃないか?




え,これ,ほんとに当選してるの?





仕事の合間にこれ(ブログ)書いてるんだけど,これ本当に当選してるの?(焦り)




あれ?条文なんども見たけど「投票権保持者総数」じゃなくて「有効投票の総数」になってるな,これあってるのか?(驚愕)




◆今日のまとめ

書いていてこんなに結論に自信が持てないブログも初めてです。

法定得票数の制度は,候補者が乱立して得票が割れたケース(例えば同一選挙区から30名出馬,29名が1万票を獲得,1名が1万1000票を獲得)を想定しているように読めます。

そうすると,現在の法制度では,こんな身内票のみで物事が動く国になっているのか日本は。本当か。嘘だと言ってくれ。


こんなに自信がないのにブログを更新しようと思った動機は,実は他にあります。

ぼくが調べた限りでは,さきほどの30票対20票で決着がつきます。

ただ,これはもちろん極端な例で,こんなに少ない投票率は通常ありえないかもしれません。

ぼくが言いたいのは,自分が投じた一票がどこに入るか,です。政党の話ではありません。

なんとなく,今の投票率の低さは,「自分が投票しても変わらない。」という意識が少なからずあると思います。

でもさ,30票対20票の状態で,例えばですけど,ぼくが家族動員して負けている側に票を投じたら,簡単にひっくり返るんですよね。

自分が投じた票が「最後にカウントされる」のであるならば,そのような意識を持って仕方ないと思うんですけど,逆に,自分が投じた票が,「候補者の身内票以外の最初にカウントされる」と考えたら,ワクワクしません?

理論的にはあり得る話じゃないですか。誰の票から開示されるかなんてわからないから。

自分が投じた票で,他人(候補者)が一喜一憂する様を見るフェスティバルを,無料で参加できる。

こんな楽しいお祭り,なかなか無いと思うんだけどなぁ。


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2014年11月5日水曜日

京都大学とぼくとノリツッコミ

最近話題のニュースを取り上げるブログでおなじみです(予定)。渡部です。


昨日,京都大学でこんなことがありました。
【京大構内に警察官,学生とトラブル 大学「誠に遺憾」|朝日新聞】
http://www.asahi.com/articles/ASGC47347GC4PLZB02K.html
(一部抜粋)
 府警などによると4日午後0時20分ごろ、京都市左京区の吉田キャンパスに府警警備2課の男性警察官がいることに学生が気づいた。杉万副学長によると、午後1時ごろに職員からの連絡で駆けつけたところ、警察官は20~30人の学生とともに教室内にいた。学外に出たのは午後4時10分ごろという。
 現場にいた学生によると当時、学生らはビラ配りをしていた。府警によると同課は極左過激派などの取り締まりを担当している。
 府警はこの騒ぎで警備などのため警察官約100人を配置。周囲は警察車両などが並び、一時騒然とした。府警は「京大で警察官と学生のトラブルがあったことは事実。詳細について確認中」と発表した。

【京大学内に警官が無断侵入 学生が抗議|中日新聞】
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2014110490235220.html
(一部抜粋)
 杉万副学長は「私が見ていたときは学生に暴力行為はなかった。最初に教室に連れて行った際に何があったかはこれから調査する」と説明。府警は「なぜ警察官が学内に入ったかは言えない。学生の行動に事件性があるかどうかは今後検討する」としている。



①「東大ポポロ事件」にも言及するニュースが流れる。

現行憲法上,「大学の自治」については,明文の規定がありません。
但し,学問の自由(憲法23条)と大学の自治は密接に関連しているので,大学の自治が憲法上認めらえている,という判断を最高裁がしました。
その事件が,「東大ポポロ事件」です。
詳細を知りたい方はGoogle先生に聞いてみてください。

昨日事件が起こったばかりなので,詳細は全く分かりません。

上記報道や,ネット上の情報だと,どうやら「学生活動を見に来た警察官,いわゆる公安が学生に見つかって囲まれた」というもののようです。


②ブログ主は本件の解説をする気はない模様。

仮にこの警察官(京都府警)が大学の自治を侵害しようとしていたのであるならば,それは由々しき事態です。
京都大学が「事前通告なしに警察官が立ち入ることは誠に遺憾」とコメントするのももっともです。

しかし,一つ問題がありまして,ここで東大ポポロ事件等との関連性を述べる為には,ブログ主がもう一度書籍に当たる必要があります。

嫌です,このブログは息抜きなんです。

しかも他の方がいっぱい解説ブログやらTwitterやら流しています。そっち見た方がいいと思います。


③じゃあなんでブログ更新しようとしたんだという話。

ただ,私,一つこの件に関して思うことがありまして,ただ,誰もそれに触れてないし,ひょっとしたら当たり前のこと過ぎて私がアホなだけなのかもしれないんですけど,不安で不安でどうしようもないことがあるんです。

あれ?ここに引っかかっているのぼくだけなのかな?おかしいな,Google先生にも聞いてみたんだけど解説ページとかヒットしないな,検索のワードがおかしいのかな,あれやっぱり引っかからないな,という紆余曲折を経まして,このブログを更新するに至ったのです。


④勿体つけないで早く本題に入れ。

現段階では,情報が錯綜しており,各報道機関の発表を見ても,微妙に踏み込んだ表現をしているところから,控えめな表現をしているところもあり,事実関係の詳細までは分かりません。

そこで,思い切って,「これらの報道が事実であるという仮定」の上でお話しします。

で,ぼくが気になっていることなんですけど。





なんでこの公安,簡単に見つかってんだ。




びっくりしたわ。だって,観察対象(京都大学)の中に潜入するんでしょ?「私服警官」という報道もあるとおり,あれでしょ?見つからないようには気をつけてたんでしょ?なんで見つかったの?あれなの?このデジタル化が進んでいる昨今,普通に写ルンですとかで撮影してたの?それとも異様に老け顔だったの?なんでなの?なんで簡単に看破されちゃったの?

これはご意見あると思いますが,ぼくは「公安」という組織は必要だと思っています。この世で「情報」ほど重要なものはなく,それを入手するための特殊部隊的なものは,持っておいて損はないと思っています(但し入手方法は適切なものとする。)。

京大に潜入した方法が適切なものかどうかはひとまずおいておきますが,公安ってバレたらダメでしょ。不安になる。自分の国の警察機構に対して不安になる。

いや待て。ミッションにあたる際には最悪の事態を想定しなければならない。万が一観察対象に身分がバレた際,どうやって切り抜けるかが重要だ。失敗に備えることが重要なんだ。



実際の対処方法=警警察官100名を京大の前に配置




何考えてんだ京都府警は。




なんだこのプライベートライアン的な発想は。こんなことやったら,あからさまに「京都府警全体で監視してました(てへぺろ☆)」って宣言してるようなもんじゃないか。お前ら,普通の小競り合いとかのトラブルの通報で100名警察官配置すんのか。リカバリーが下手くそすぎるだろう。

いや待て,ひょっとしたら京都大学の学生たちがヒートアップしているという通報内容だったのかもしれない。そうだ,この私服警官は,おそらく「職務ではなくプライベートでキャンパスをブラブラしてました☆」みたいな弁解をするだろう。実際にそういうようなことを言った言わないの報道もある。そうだ。あくまでこの人員配置は,プライベート中に囲まれた仲間を助けるための人員配置なんだ。そう言い逃れするしかない。これは行ける。限りなく黒に近いグレーだ!

あれ?

【京大生が警察官を取り囲む…キャンパス周辺は物々しい空気に|ライブドアニュース】
http://news.livedoor.com/article/detail/9433147/
(一部抜粋)
府警が公務執行妨害容疑なども視野に詳しい状況を調べている。

公務執行妨害罪(刑法95条)
公務員が職務を執行するに当たり,これに対して暴行又は脅迫を加えた者は,3年以下の懲役若しくは禁錮又は50万円以下の罰金に処する。(第2項省略)






「職務執行に際して」京都大学に入ったって言っちゃった!





☆説明しよう!☆
公務執行妨害罪の「職務を執行するに当たり」とは,現に職務を執行する場合というよりは広く,「職務執行を開始しようとしたとき」から「職務を終えた時点」という広い範囲(「職務執行に際して」と一般的に表現される。)を捉えているとされる。休憩中,待機中,職務開始場所へ赴く場合などについては,職務の性質を実質的に判断して当該職務と問題行為との一体的関係性を検討し,「職務を執行するに当たり」に該当するかを判断するのが最高裁の考え方である!

ざっくり言えば,「職務中っぽい」って京都府警が言いました。

特に今回の警察官は極左過激派を担当する部署にいるらしく(府警が発表したみたい。),うん,まぁ,そうすると京都府警は非常に正直で良いと思うんですけど,うん,えーと,こんな微妙な気持ちになったのは久しぶりなんだけど,これがぼくの住む神奈川県警だったら非常に守ってもらえるのか不安になる組織力です。





これは困った。今の日本の公安の力ってっこんなもんなのか。ぼくがいつも読んでいるミステリー小説では公安ってもっと強くてカッコイイんだけど,ぼくが今まで読んだ公安関係の小説で,機動隊100名を動員したっていう話は読んだことない。どうしよう,本当に日本は大丈夫なのか。人手不足なんじゃないか。もう少し,システムの面で,情報戦に長ける必要があるんじゃないのか…。







そうか!だから特定秘密保護法が必要なんだ!







そんなわけあるか。


(今日の一言)
ノリツッコミにする予定はなかった。

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2014年10月24日金曜日

素人による素人のためのサッカー観戦法(不定期連載)

週末に集中力を維持させることが今後の課題。渡部です。


前回Zippoのお手入れについて更新したのですが,驚くほど需要がなかった反面,書いていて本当に楽しかったんです。

やはり息抜きは興味のあることをやるのが一番ですね。もう政治ネタとか二度と書かねぇ(フラグ)。


というわけで,今日は表題の件についてお話しします。わお,楽しみ。


前章 本記事の目的

本記事は,「サッカーに興味はあるけどやったことないから何がどうなっているのかわからない」「サッカーの話題ってよく聞くけど,試合を見てもなかなか点が入らなくてつまらない」という超初級者向けサッカー紹介番組です。

多分に筆者の偏見・独自の見解が混じっておりますが,ぼくが好きなんで勝手に書きます。


【今日の命題】
サッカーの面白さを知るには,ディフェンスの連動性を知るべし



第1 サッカーに興味を持つために

まず,好きな選手を作ってください。

ルールとかチーム戦術とか「4-3-2-1」とか言われても絶対にわかるわけありません。

よく,サッカーは「オフサイドさえ覚えればあとは簡単☆」ということを聞きますが,経験上,オフサイドを理解することは非常に難しいです。オフサイドなんて後からでいいんです。

まずは外見から入りましょう。ミーハーと言われてもいいじゃないですか。

例えば,うちの妻はメッシ(リオネル・メッシ。アルゼンチン)が大好きです。理由は「かっこいいから」です。これだけで十分です。

そういう動機で入るのは全然アリです。本当のサポーターは,そういう人を微笑ましく迎えます。鼻で笑う人の99,8%はなんちゃって経験者です。日本の起訴有罪率とほぼ同じです。

好きな選手ができたら,詳しい人にその選手のエピソードとか聞いたらいいです。

例えばメッシ。彼は成長ホルモンに異常が発生し,10歳の頃,身体が発達しないとの診断を受けるという試練を与えられますが,スペインのバルセロナというチームが彼の才能を発見。13歳という,本当に選手として大成するか分からん時点で「治療費もろもろ全額負担するから頼むからバルセロナに来てくれ」というおそろしいオファーが来たことにより,現在の彼がいます。だからアルゼンチン人だけどスペインにいる期間の方が長いんです。

とかね。

ほら,メッシをもっと好きになった。これもうメッシの試合を見るしかありません。


第2 「全体」を見るのか,「個人」を見るのか

サッカー観戦初心者サイトでよくあるのが,「試合のどこを見るべきか」です。

で,だいたいが,「全体を見てもいいし,好きな選手を追ってもいい。楽しめればどちらでもいい。」と書いてあります。

ただ私は異論を唱えたい。

全体を見るべきだ,と。

「まず選手個人を好きになれと言っておきながら矛盾してないか」と思われるかもしれませんが,全体を見ないとつまんなくなります。理由は次のとおり。

・サッカーはそもそもチームスポーツ。
・90分間のうち,好きな選手がボールを触るのは平均2〜3分あればいい方。
・そもそも最初は好きな選手がどこにいるのかわからない。
・好きな選手が目立ったプレーをすれば必ずリプレイが流れる。

しかし問題となるのが,試合全体を見るといってもじゃあいったいどこを見ればいいんだということになるんですが,ぼくがぜひ注目して頂きたいのが,「ボールを獲りに行く位置」です。

これが分かるとサッカーがぐっと面白くなります。


第3 サッカーではまずディフェンスを見るべき

サッカーは,野球とは違い,ゲーム中めまぐるしく選手の位置が変わります。

フォワードの選手がディフェンスラインまで下がることがありますし,逆もまた然りです。

そこで,ポジションを覚えるよりも,あの人たちがなんであんなに走っているかの説明から始めましょう。

まず,これはどんなチームもそうなんですけど,サッカーにおける戦術は,ディフェンスから始まります(断言)。

これはかなり重要です。よく,「どうやったら点を獲れるか」という議論をコメンテーターさんがしていますが,その前提として,全ての戦術はディフェンスから始まります。

まずはこちらをご覧ください。





























©2014 Electronic Arts Inc.

ぼくが守っているんですけど,オレンジで囲った部分,広大なフリースペースがあります。

これはもうやられます。これ,「FIFA15 ULTIMATE TEAM」というゲームの画像なんですが,すごい面白いゲームなんで,ぜひダウンロードして下さい(宣伝)

URLも貼っておくか。
https://itunes.apple.com/jp/app/fifa-15-ultimate-team-by-ea/id870794720?mt=8


話を戻します。

攻め方云々よりも,こうなったらもうお終いです。いくら攻め方を論じようが,組み立てようが,その前にボールを取れなければ攻めることすらできないのです。

サッカーは「より多く得点を決めたチームの勝ち」なので,攻め方を決めることは重要なのですが,サッカーは「逆算」のスポーツでもあります。

どういうことかと言いますと,

・点を決める
  ↓
・そのためにはシュートを撃たなければならない
  ↓
・有利な体勢でシュートを撃つためにはそこまでボールを運ばなければならない
  ↓
・ボールを運ぶためにはパス,ドリブルをしなければならない
  ↓
・そもそもボールを運ぶためにはボールを奪わなければならない
  ↓
・どこでボールを奪うのが最もリスクが少なく,攻めに転じたときに効果的か

これです今回言いたいのは!



第4 ボールを奪うためにチームが一つの生き物のように動いている

サッカーがあまりわからない方は,ご贔屓のチームが「どこでボールを奪いに行っているのか」を注目して下さい。

こちらをご覧ください。







































下が自陣。上が相手チーム。相手チームがボールを持っていると思って下さい。

赤の斜線で囲った部分。この部分に相手がボール持って侵入したら失点する危険性が極めて高いです。この部分に相手を入れてはいけません。監督にボコボコに怒られます。

そこでどうするかというと,







































このようにチーム全体でブロックします。これは守備の基本なので,どのリーグのどのチームも同じ規律で動きます。

相手チームがサイド(外側)でボールを持っている限りは,サイドラインとディフェンダーで相手を挟むのでディフェンスがしやすいのです。

従って,テレビ中継をよーく見てみると,フォワードから後ろのバックスまで,外へ外へボールを運ばせようとしています。







































こんな感じ。

この状態から中に(内側に)ドリブルで切り込むことを許すと,








































こうなります。監督に試合後,エンドレスの罰走を命じられる可能性があります。


そうです。一人規律を破って抜かれると,そのフォローのために最低4人は連動してカバーに入るので,逆サイドとかにいる相手が必ず一人フリーになるんです。

こうやって簡単に切り返しを許すフォワードについては,後ろで守っているディフェンスは,その度にポジションを修正しなければならず,運動量が増し,味方なのに罵声を浴びせるという日常ではあまり遭遇しない場面に当たることになります。

こうならないために,だいたいのチームは,「ボールを獲りに行く場所」を決めています。

例えば,相手が格上でなかなか攻められない,ボール取れないといった場合には,「アタックゾーン」を後ろに下げます。




青いライン,下手したらセンターサークル(真ん中の丸)よりももっと手前にアタックラインを引くときもあります。

このラインの設定は非常に重要で,もし一人がこのラインを無視して追いかけていくと,







































こうなって,









































こうしてレッドゾーンで相手フォワードと一対一というほぼ詰みの状態が生まれます。

アタックゾーンをどこに引いているかによって,チームの戦術(高い位置に引いているのであるならば,早めにボールを奪ってボール保持率を上げる戦術,低い位置に引いているのであるならば,深い位置まで相手を誘ってカウンター攻撃)が一発でわかりますので,注意して見ていただくと,前にボールが行くだけでキャーキャー騒ぐ観戦とはまた一味違った観戦ができると思います。


まとめますと,

アタックラインをしっかり設定し,そのラインでボールを奪えているチームは強い。

今日はこれだけ覚えておかえりください。


思いの外書くのに疲れたので,たぶん次回はありません。


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2014年10月20日月曜日

Zippoのお手入れ(たぶん本記事需要なし)

皆様こんにちは。今や絶滅危惧種に指定されているヘビースモーカーです。


先日,大恩ある先輩弁護士の先生から,「源に聞きたいことがある」と言われ,緊張しました。

おれもそれなりに事件数をこなしたキャリアある弁護士。ついにその域まで達したかと思ったら,

「ジッポがつかないんだけどこれどうしたらいいの?」

やっぱりおれのところにくる相談は法律の相談じゃなかった。


しかしタバコ好きとしては,喜んで教えたい事柄です。

そこで喜んで教えたら,

なんかめんどくさそうな顔をされました。

絶対に全部覚えていません,あのお方。周りのいた方も覚える気すらなかったに違いありません。

そこで今日はタバコとジッポの関係について語りたいと思います。久しぶりに自分が話したい事柄だ。

※以下は完全に私見です。


第1 タバコを吸う前に

タバコとは有害物質以外の何物でもありません。

吸って得することは皆無と言っていいでしょう。

そこでまず,本当にタバコを吸う必要があるのか考えて下さい。

未成年の方は絶対吸わないで下さい。大人になって後悔するから。

一日2,3本くらい ,たまにストレス解消に吸うぐらいなら,固いこと言わなければ,いいんじゃないかと個人的に思っています。

私のように一日3箱(60本)吸うと,もうそれは病人と一緒なので私のようにならないで下さい。

また,タバコを吸う時は,周囲へのマナーも大切です。

私は納豆が食べられないのですが,タバコを吸う時は,「周りに納豆の臭いをまき散らしている,本当にそれが許されるのか」という基準で吸っていいかどうか判断しています。

それでもタバコライフを送りたい方は,自身と家族へのお覚悟をした上で,次のステップへ進んで下さい。


第2 タバコを吸うためのライターの種類

タバコは火をつけないと吸えません。

火をつけるための道具は,そう,「ライター」です。

「ライター」は色々な種類があるのですが,今回は初級編ですので,簡単にご紹介します。

ライターは,大きく分けて,①「注入式ライター」と②「非注入式ライター」があります。

②「非注入式ライター」とは,燃料を自分で交換しない,使い切りのライターのことです。よくコンビニで売っているやつです。これです。



いわゆる「100円ライター」と呼ばれている物です。(特にこれはターボライターと呼ばれている物で,特徴としては炎が出ず, ガスを高温燃焼させることで着火するため,強風時でも楽にタバコに火をつけられる優れものです。)





他方,①「注入式ライター」とは,自分で燃料を交換していくタイプのライターです。いわゆる「ジッポ」はこちらに分類されます。これです。


注入式ライターには,オイルライターとガスライターがあります。

実は意外と知らない方がいるのですが,「ジッポ」は会社名であり,ライターの種類ではありません。
正式な会社名は「Zippo」(ジッポー)と言い,主に金属製オイルライターを製造している老舗の会社です。
Zippo社の金属製オイルライターの性能が非常に高く,「金属製オイルライター=Zippo」という認識が広まったようです。



他にもいっぱいライターはあるのですが,以下,①「Zippo」と②「100円ライター」について述べます。


第3 ライター選び

ぼくが考える長短は次のとおりです。

【①Zippo】
(メリット)
・自分の好みに応じて選べる,ファッションとして選択肢が広がる
・長いこと使える(本当に10年以上使える)ので,愛着が湧く。
(デメリット)
・手入れがめんどくさい。
・オイルの減り具合が一見して分からない,突然フリント(着火石)が すり減っていた等,火がつかなくなる瞬間が見定めにくい。

【②100円ライター】
(メリット)
・どこでも売ってる。
・オイルの減り具合が目に見えて分かる(透明,半透明製の場合)。
(デメリット)
・捨てるときにきちんとガスを抜かなければならない(やっている人意外と少ない)
・透明又は半透明製の場合,直射日光等で火事になる危険性あり(車の中に置きっぱなしは絶対にNG)

要するに,どっちでもいいです。

ただ,Zippoはマメな手入れ(補充)が必要です。ライターに対する愛情(普通は無い)が無い方は,Zippoを挫折すると思うので,いきなり高価なZippoは手を出さない方がいいと思います。


第4 Zippoの手入れの仕方(最低限)を覚えよう!

Zippo(以下,一般的なオイルライターも含む)の手入れを語り出すと一冊の本ができるので,最低限覚えておいて欲しいことが2つあります。それは,

オイル!石!この2つ!

この2つを日常的にこなせるようになったら,その次の段階も苦にならないでしょう。

そこでタバコ吸わない方も含め,今回はどうやってZippoが出来ているのか,一緒に勉強しましょう。

まずこれがZippoを開けた状態になります。
ここまでは見たことある人多いと思います。

ところでZippoはオイルライターなので,オイルを入れなければなりませんが,買ったばかりのZippoはオイルが入っていません。そこで,オイルが必要になります。







これがZippo社のオイルです。
こんなのどこで買うんだよめんどくさいと思ったあなた。

なんと全国のコンビニエンスストアで売っています。

本当にどのコンビニでも売っていますが,普段注意しないと絶対に見逃します。置いてある場所のイメージとしては,コンビニの,ハサミとか携帯の充電器が置いてあるコーナーの脇に100円ライターが置いてありますが,その向かって右側(右側の確率95%)に申し訳程度の佇まいでこの子います。


で,次にどこからオイル入れるんだという話になりますが,実はこのZippo,服を着ています。そこで服を脱がします。


あられもない姿が…。

やり方としては,外のカバーの部分をおさえて着火部分の金属を思いっきり引っ張ると,Zippoがすっぽんぽんになります。
情けは無用です。思いっきり引っ張って下さい。
なお,Zippoのオイルライターは基本的に構造は一緒です。思いっきり引っ張って下さい。




これがZippoのお尻(下から見たところ)です。
さっきからすっぽんぽんとかお尻とか,なんとなくいやらしそうな言葉が出ているのは筆者の性格なので気にしないで下さい。










なんとこのお尻,開きます。
底が綿になっているんですけど,それを持ち上げて下さい。
持ち上げにくい時はボールペン等,先端が尖ったもので突っつくと持ち上げやすいです。








こんな感じでオイルを注入します。
内部の綿に十分オイルをしみ込ませて下さい。
あまりしみ込ませ過ぎると着火部分から漏れることがあります。
その場合は奇麗に拭き取って下さい。








ついでにフリント(着火石)を確認します。

フリントは,着火するたびにすり減って無くなってしまうので,オイル同様常備しておいた方がいいです。

これがフリントです。
オイルと同様,全国のコンビニエンスストアのオイルの横に売っています。

それではちょっとぼくのZippoくんのフリントの減り具合を確認しましょう。





Zippoくんのお尻に,丸い金属板があり,マイナスドライバーで開けれるようになっています。
ここで注意して頂きたいのが,コインでは絶対に開かないということです。
なんとなく溝が10円玉でも開きそうな気がするんですが,溝が浅すぎて,経験上,絶対にコインでは開きません。このため,ドライバーがないと地獄のニコチン中毒と戦うことになります。
そして何故か,ドライバーセットも全国のコンビニのオイル売り場の近くにおいてあることが多いです。


開けるとこうなります。拡大します。











見えました。真ん中の豆粒みたいなのがフリントです。
しばらく使っていませんでしたが,だいぶすり減ってました。比較します。








左側が新品のフリント。
右側が今出したフリントです。
あー,まだいけたな,これ。もうちょい使えたわ。
まーでもフリント削れるといきなり回らなくなるからな。もう交換しちゃえ。

何を言っているかわからないと思いますが,納得して下さい。




右側の金属板を回して開いた穴に,新品のフリントを放り込んで下さい。










大事なのは優しさです。











さっきびよーんと飛び出たネジ付き金属板を思いっきり突っ込んで下さい。
ここをしっかりしめないと,火がつきません。
しめたら全部組み立てて下さい。









火がつきました!完成です!



第4 まとめ

Zippoは様々な種類があり,自分の好みにもカスタマイズできます。
お値段も数千円のものから,数万円を超えるものまで幅広く,本当に自分の好きなものを長く使い続けることができます。

その反面,ちょいと手間がかかります。「手間がかかる程可愛くなっちゃう」タイプの方は,お手頃な価格の物からZippoをお試し頂くのが良いと思います。

基本的に,こういうブログを書きたくなっちゃうタイプの人はZippo向きです。


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2014年10月4日土曜日

弁護士の仕事をしていると性悪説になりがち。

前回の記事は,実は構成を考えてから書きました。渡部です。


先輩弁護士から「いつもと文体が違う」と指摘されました。

やはりいつもと違うことをするとバレるようです。


今日は割と何も考えておりません。

なぜ今日もブログを更新しよとしたかというと,あーゆー政治的意見表明ブログがトップに出ていると,「あれ,この先生,どっちかに偏った方なのかな?」とお客様に誤解されるからです。

誤解しないで下さい。ぼくは公平中立的立場からやや「日本大好き」的思想に偏った,どちらかというと右?右なの?これって右でいいの?こういうこと書くとまたブログが荒れるの?という立場です。


というわけで,今日は義務的に何かを書こうと思います。


(8分経過)


ネタが思いつきません。

こういうときはネットサーフィンして時事ネタを拾ってくるとネタが見つかったりします。


(5分経過)

見つかりました。こちらです。

【【ノーベル賞】憲法9条が平和賞の有力候補に浮上 オスロ国際平和研究所が予測】
http://www.huffingtonpost.jp/2014/10/03/nobel-peace-prize_n_5930714.html?utm_hp_ref=japan



また政治ネタじゃねえか。


というわけで,同じ政治ネタでも,構成を考えた場合(前回)と構成を全く考えないで書いた場合(今回)の違いをお楽しみ下さい。


(以下本文)


憲法9条を保持する日本国民がノーベル平和賞の候補に挙がっているようです。

おれじゃねぇか!

びっくりした。まさか毎日のほほんと暮らしている自分がノーベル賞を受賞する可能性があったとは思いもしませんでした。

どうやら一人の主婦の方が,憲法9条を守ろうと思ってどうにかこうにかできないかと試行錯誤をしてノーベルさんのところにお願いしたら候補に挙がったようです。

すごいパワーです。まさかうちの母ちゃんよりパワフルな主婦がいるとは思いませんでした。

今,別の記事を見たら,この主婦の方,おれとそう歳が変わりません。

すごいことです。発想がすごいことはもちろんですが,それを行動にするパワーがすごい。

だってノーベルさんの委員会はノルウェーにあるんですよ。そこまで行っているんですよ。

ぼくなんて,オランジーナ飲みたくなって家から200メートル先のセブンイレブン行こうと思って家を出た瞬間に200メートル歩くのがめんどくさくなって家の前にある自販機のコーラで我慢しちゃうような人間ですよ。桁が違うね。





で,なんでこれを今回のネタにしたかというと。

あ,最初に言っておきますが,これはこの主婦の方を始め,関係者の皆様の行動を否定するつもりは全くありません(重要)。

むしろ尊敬しています。


で,なんでこれを今回のネタにしたかというと。

これ,仮にノーベル平和賞を受賞して,結局何が変わるの?

と思ったからです。



おそらく,関係者の方は,

憲法9条ノーベル賞→日本は平和を守る国という認識強化→日本戦争しない

という図式を考えられておられると推察します。


ところが,ぼくの考える現実は若干異なります。

憲法9条ノーベル賞→日本は平和を守る国という「国民」の認識強化→・・・(未知 )

ということです。


何故ならば,日本の首相が憲法を知らないからです。


いいですか,彼らは三権分立すら知らない憲法初学者です。


おそらく学校の授業で公民はありませんでした。


それは今までの言動を見れば明らかです。疎明ではなく証明の域まで達しています。


「ノーベル平和賞を受賞した我が国民こそ,世界の平和のために他国の紛争解決に血を流さなければならない。」みたいなこと言い出すに決まっています。


要するに,憲法9条がノーベル平和賞を受賞した際には,ちゃんと首相に憲法9条を教えてあげる誰かが必要となります(重要)。




この仕事をしていると,どうも性善説で人を見れなくなります。

だって考えて下さい。ノーベル平和賞を受賞した先輩に誰がいるかなと検索してみて下さい。

2009年受賞者は,今,中東に対して空爆しかけています。


※2009年受賞者はこちら!
http://ja.wikipedia.org/wiki/バラク・オバマ



思うに。

あらゆる「賞」というものは,過去の功績に対して送られます。

どんな「賞」をもらっても,それをもらうことによって,人は変わりません。

人を変えることができるのは,「人」だけです。

もし賞を頂けるのであるならば,謹んで頂きましょう。なんという光栄なことでしょう。

しかし重要なのは,行動することだと思います。傍観しないこと。

日本人は,その覚悟が持てる国民性だと思っています。




(今日の一言)

試しにブログを書いてみて分かった。


おれは何も考えていないとき,フォントを大きくする傾向がある。


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2014年10月1日水曜日

クソッタレにクソッタレと言える素晴らしき世の中。

このネタは,たぶん, 今日書くのがベストのタイミングと気持ち。渡部です。


今日は弁護士としてではなく,一人の中年男性として書きます。


特定秘密保護法が,今年の12月10日施行される方針らしいです。
【特定秘密保護法,12月10日施行へ:日本経済新聞】
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDE01H0F_R01C14A0PP8000/


特定秘密保護法の危うさはこのブログで過去にも書きましたし,様々な批判があります。

肯定する側は,「国家の安全をないがしろにするなんて,反対する人はどうかしている。」と言っています。


はい,ここから一人の中年男性になります。





日本が大事なんて,当たり前のことじゃないか。

誰も国家の機密情報が外部に流れていいなんて思ってないよ。

だったら今までは垂れ流しだったのか?

垂れ流しだったとして,具体的にどういう不利益が日本に生じていたんだ?

問題は機密情報の守り方だろう?

条文は見たのか?

政令で定めさえすれば,口実さえつけてしまえば,どんな情報へのアクセスを刑事罰の対象にできるんだぞ?

それだけじゃない。

こうして自由に話すことだってできなくなる。

ブログだって,気を遣って書くぐらいなら,独り言を延々と呪文みたいに繰り返していた方がまだマシだ。



世界報道自由度のランキングは知っているのか?

韓国やチリより自由度低いらしいぜ。

日本のランキングはこの法案が可決されてからグングン 下降中だ。

今,Wikipedia見てみたら,東カリブ諸国機構よりランキングが下だって。

きっといろいろな調整が必要な他国政府間組織よりランキング下なんだよ?何考えてんの?



え?おれが誰に対してこれ書いてるかって?




安倍晋三さんですよ。




聞いてる?聞いてるの?国民の声聞いてるの?

なんでおれが自由に話せなくなるの?アホなの?

何がアベノミクスなの?経済学者でもないから,どういう効果が現れてるのか知らないけど,全然ぼくのところには来てないよ。

それ以前に,最初から思っていたけど,政策に自分の名前をつけてネーミングしてしまうセンスは本当に最悪だと思うんだ。

マジほんとそういうのモテないからやめた方がいいよ。



なんで集団的自衛権行使しようと憲法を無視するの?

おれは育ち悪いし,頭も悪いけど,これだけは分かるよ。

戦争に頭突っ込むのが正しいことではないってことだけは。

戦争に突入したらなおさら言論の自由はどうなるの?

おれのブログはどうなるの?

安倍さん,新聞読んでる?紙媒体で読んでる?

今の紙媒体の新聞なんて,半分ぐらいが広告なんだよ?

それぐらい新聞業界大変なんだよ。いろいろトラブルもあったし。

そこで戦争とか突入してみなよ。

新聞の大半は政府見解と広告と自衛隊募集になるよ。

あんた成蹊大学で何学んできたの?

学んでないの?

法学部の必修科目であろう憲法はどうやって単位とったの?

おれみたいに授業でないで過去問入手して丸暗記しただけなの?

おれよりすげー裕福な家で育ってんじゃん。

なんでその神様からのギフトを活かさないの?

なんで「だからボンボンが政治家になってもろくなことない」ってテレビの前の視聴者に言われてるの?




なんでこんな話してんのかって?

だってあの法律が施行されたら,政府関係者の悪口とか言えなくなるかもしれないじゃん。

うん。そうだよ。これは思いっきり悪口だよ。

これはブログだからね。

陰口じゃないなら良いかなって思っちゃったんだ。




最近,テレビとかで,「イスラム国」に対して空爆してるニュースがガンガン流れてるじゃん。

絶対「イスラム国」に対する空爆に加わらない方がいいよ。

なんか「イスラム国」は悪者,みたいな感じでオバマ大統領が言ってます,みたいな報道のされ方 してんじゃん。

それに乗っかって,「イスラム国」は許せない,みたいなこと会見で言わない方がいいよ。

「イスラム国」って何?

あの人達国なの?日本は国と認めたの?

スンニ派の人とシーア派の人はなんで仲悪いの?同じ宗教なのに信じているものが違うからだね。そこに武力で介入しているんだね。

そもそもイスラムって,「イスラーム」の方が発音として近いらしいね。

イスラムってどういう意味か知ってる?

アラビア語で,「平和」「平安」っていう意味なんだよ。

だから会見で「イスラム国は許せない!」って言ったら,「平和国は許せない!」って言ったことになるから気をつけてね。なんかとんでもない独裁者みたいな発言になっちゃうからね。




でも失言って怖いよね。

御嶽山が噴火してしまったじゃない。

たぶん国民の99.9%が周辺の方々の安否を心配したよね。

で,命救うために全力で何かを動かすのが政治家じゃない。それぐらいの力を持っているじゃない。

そんな中,「民主党の事業仕分けのせいで御嶽山の常時監視ができていなかった,と思ったけど事業仕分けの対象になっていなかった,ごめんなさい。」っていう自分で罠はってハマってしまったおばちゃんいたじゃない。

なんなのあの人。何この一人芝居。

ぼくは知らないおばちゃんだけど,なんかあなたの仲間らしいから気をつけた方がいいよ。





でもさ,本当に怖いのって,失言じゃないよね。

おれはさ,失言も許されない環境だと思うんだ。

おばちゃんもさ,その失言で誰かの命奪ったわけじゃないじゃない。

勘違いだったんでしょ?

ミスを認めて謝る。

おれの小学校のときの先生が言っていたことを,きちんとやっていると思うよ。

でも,あんたの,特定秘密保護法は,挽回のチャンスもないわけでしょう?

施行後,裁判で争われたときにどうなるか考えたの?

イエスマンだけ周りに並べて心地の良い言葉だけ流していない?


おれはさ,逮捕のリスク無しにあんたに何かを言えるのあと2か月と思っているのね。


だから言いたいんだ。自分の意見を言いたいんだ。


この文章はどうなの?


警察来るの?


ぼくは日本人です。


こっちは本気なんだ。






おれの息の根が止まるまで喋り続けてやる。


おれの息の根が止まるまで,だ。


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2014年9月26日金曜日

定期的にくる,昔話したい病

本を読んでいたらブログを更新したくなりました。渡部です。



これから何を書きたいのかよく分からない文章を書きます。お時間のある方だけお付き合い下さい。






大学3年生の秋,就職活動を始めました。

当時は就職氷河期がちょうど始まった頃で,大勢の学生が就職説明会に押し寄せていました。

私も参加しました。しかし,司法試験を目指しました。

私は,人に,このときの心境の変化を,「人ごみが嫌いだったから(笑)」と茶化して説明しています。

でも本当は違います。



子どもの頃,私は自意識が過剰だったのでしょう,本気で「自分は人とは違う特別な存在だ」と思っていました。

それが段々年齢を重ね,本当は自分には何も無いのではないか,と思うようになりました。

はっきり言えば,自分に自信がなかったのです。

就職活動半ばで自信を喪失する学生は大勢いるでしょうが,私は就職活動前からそのように考えており,就職説明会に一度行っただけで,「あぁ,やっぱおれ無理だわ」と思いました。

正直に言えば,「司法試験を目指しているという身分があれば,それで自分を保てていられる」と思っていたと思います。

ロースクールに行きたいと土下座したときも,親は本当はそんな心情を察していたのかもしれません。甘い親です。

私が司法試験を目指したのは,本当は「逃げ」だったのかもしれません。



親に土下座をする前,夜,一人で散歩をしながら,司法試験を目指すか否かを相談しました。2人の人間に電話で相談しました。



1人目は高校時代からの親友Sです。

司法試験を考えている,と伝えたら,彼はしばらく無言になりました。

当然です。高校時代の成績も,素行の悪さも,全て知っているSです。

特に彼はリアリストなところがあり,ぼくの能力も知っているため,気軽に「頑張れ」なんて言葉はかけられなかったのでしょう。

でも彼は言いました。

「源ちゃんがこういう話をするときって,だいたいもう自分の中で決めてるでしょう?おれとか誰が何を言おうが,たとえおれが止めても,たぶんやっちゃう人じゃん。おれにできることはないかもしれないけど,これから辛いこととかあったら話聞くから。そのフォローはしてあげるよ。」

ぼくが司法試験という壁を登ろうと決意できたのは,Sの言葉のおかげです。




2人目は,付き合っていた彼女です。

彼女は無条件に賛成しました。こいつはアホかと思いました。ただ,こう言いました。

「源ちゃんなら絶対出来る!絶対やるべき!」

その後も,彼女は,ぼくが合格するまで一貫してこう言い続けました。

彼女は今,ご飯を作って,家でぼくの帰りを待っています。


司法試験を目指すと決めた後,ゼミの仲間が死にました。

ぼくよりずっと優秀な彼女がなぜ死ななければならないか分かりませんでした。



ぼくが学校も行かずフラフラしている時期から,「源ちゃんはかっけーよ。絶対なんかでっけーことやんよ。」と言い続けてくれた地元の友達が事故で死にました。

ぼくよりずっとかっこよくて,人望もあった彼が,なぜ電柱に当たって死ななければならないのか分かりませんでした。

今でもその電柱の前を通る時は,一礼しています。



ぼくよりずっと優秀な人達が,ロースクールを辞めて行きました。

贔屓目無しに素晴らしい才能を持った人達です。残念でなりませんでした。それ以上に,正直に言えば,この人達が抜けて行って,自分が残って行くことができるのか,自分のことが不安でした。



司法試験に受かりました。

あれだけ欲しかった自信が,芽生えませんでした。
自分でも驚くぐらい,合格しても自分が変わりませんでした。

何も特別なことはありませんでした。

それは,弁護士になっても,自分が独立しても。





全く分かりませんでした。なぜ自分には何も無いのかが。いっぱい,いろんな人とバイバイしてきましたが,どうしてその人達はいっぱい,いろんなものを持っているのかが。

羨ましいとは思ったことがありません。人のものは欲しがらない性格なので。でも不思議でした。

ただ,自分には,周りに人がいる,ということだけは最近分かりました。

なんという素晴らしい人達。この人達がいなければ,おれは司法試験に受かることもないし,学校にも行かなかっただろうし,違法なお店のボーイさんになっていたと思います。



急に彼らに会いたくなったので,書きたくなりました。我ながら良い人生です。

皆様もどうか周りに人がいることを想って下さい。

そして,その末席に私を加えて頂けるのなら幸いです。


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このブログについて。

死ぬ程忙しい。渡部です。


「忙しい」と言う人程,忙しくなかったりするじゃないですか。でも本当に忙しいんですよ今月は。

今,久しぶりに「金曜日だ!」って感じになっています。

明日も仕事です。




このブログを約1か月放置していた訳ですけど,ぼくの中では「これだけ放置していてもまだ1か月か,イケる!」という感触です。

しかしあまりに放置しておくと,ぼく自身,二度とこのブログを見ることも無いかもしれないので,何か更新しておこうと思いました。

ところがこの1か月,本当に仕事しかしていなかっため,ネタがありません。

唯一の娯楽と言えば,業界で噂の「要件事実入門」を買ったことでしょうか。

巻末にある中村先生のマンガは読みました。

岡口裁判官の本文はまだ全部読んでいません。読みかけですが,普通に読み物として面白いです。仕事の合間に読んでいるのですが,だんだんせり上がってきます。



さて。

放置期間中にあった衝撃の出来事と言えば,「このブログを見て電話したという新規のお客様が来た」がナンバーワンでしょう。

自分で書いておいてなんですけど,思わず「なんでこの文章を読むと電話しようと思ったんですか,気は確かですか。」と確認してしまいました。

気は確かだそうです。

このブログも早いものでもう2年以上書き続けているんですけど,実は読んでいる人が結構いるようです。

町でバッタリ会った知り合いの先生から,「ブログ,読んでますよ!隠れファンなんです☆」とか言われたりします。なんで隠れてるんだ,お天道様の下で応援しろ,という気持ちは若干しかなかったです。

自分で全世界に駄文を晒しておいてなんですが,リアルの世界で「ブログ見ています」と言われると,すごい動揺するんでやめて下さい。


よし,今日はこのブログのことを書こう。

と,言いますのも,「実は私読んでいます」という人達が,どういう気持ちでこのブログを読んでいるのか,私はさっぱり分からないのです。

そこで,半年程前から,このブログを読んでいると自白した人間から,「正直どうなんだ」という質問を問いかけ,意見を聴取しておりました。

今回は,その寄せられた,違う,かき集めた意見をランダムに箇条書きにしておき,ぼくの備忘録としておこうと思います。




①「面白い」

今のところ一番多い意見です。

しかしぼくに気を遣って「面白い」と言っている可能性は極めて高く,加えて「面白い」の内容が具体的ではなく,かつ,迫真性に乏しいので,供述としての信用性は極めて低いものと言わざるを得ません。

よって,全く参考にならない意見と言わざるを得ません。


②「親しみが持てる」

これもよく聞きます。

これはなんとなく自覚しています。だって弁護士らしいこと何も書いていないもん。

いやおかしいぞ。弁護士が親しみの持てない職業みたいな言い方をしてしまった。そんなことはない。しかしよく聞きます。

この点,昔からのお客様に昨日電話で聞いてみたところ,「お高くとまっていないところが良い」「本音をさらけ出しているところに好感が持てる」「高級フランス料理を食べたい人は他に行けばいい,先生は定食屋さんだ。」という具体的かつ迫真性に富む供述を得られたので,これは信用することにします。

ちなみにこのお客様とはこの話だけして電話を切りました。

これはプラスポイントです。意図せず得たプラスポイントです。要するにこのブログはこのテイストで進めて構わないというお墨付きを頂きました。

良い点確認しても仕方が無いので,次。


③「長過ぎる」

これすごい言われます。

たいてい「面白いですよね〜☆」と言われた後に,「でも長くて読むの大変なときあるんですよね。」みたいな感じで言われます。

弁護士会のとある会合で,先輩弁護士が他の弁護士にぼくのブログを「意外と読んじゃうのよ〜,このブログ。」と宣伝してくれていた光景を目の当たりにしたぼくは,調子に乗って「おれのブログの話ですか?」と割り込んでモテようと(女子がいた)したところ,その先輩弁護士が急に「あんたのブログは長い!スクロールは1回まで!」とお叱りを受けました。



MU☆RI☆DE☆SU☆



基本的にぼくの頭の中は休憩していようが何をしていようが言語が飛び交っておりまして,そのある一瞬を抜き取って文字にしているのがこのブログです。

分量を調整できるぐらいだったら,もっとマシな構成,マシなブログになっています(正論)


④「難し過ぎる」or「難しい話をしてくれ」

この矛盾した意見も同数ぐらいあります。

分析すると,ぼく,たまに憲法の話とか政治の話とかするんですよ。で,それを褒めてくれるリスナーがいる訳です。いいぞ,もっと書け,と。

他方,ぼくの昔話系とかの話が好きなリスナーもいる訳で,その人達からすると憲法の話よりネタをくれ,という感じらしいです。

おれは一体どっちを取ればいいんだ。とミジンコの大きさぐらい悩んでいたので,昔からの友人に相談してみました。

友人「知るか。」
ぼく「そうか。」
友人「ただ,お前のブログは実は見たことがある。」
ぼく「意外だな。」
友人「このブログはなんのために書いているんだ。」
ぼく「おれの息抜きだ。」
友人「苦言を呈していいか。」
ぼく「お前はだいたい苦言しか言わないから覚悟はできている。」
友人「このブログは仕事に繋げる気か?ターゲット層はどこを狙っているんだ?」



なんという正論。



友人「回ごとの話の 落差が激し過ぎる。ブログに一貫性がない。」



指摘されて初めて知る真実。



友人「あと,たぶんだけど,全部息抜きに書いていると言っているが,奥底で気合いの入っている回と本当に何も考えていない回があってムラがある。



誰にも言っていない秘密が白日の下に晒される瞬間。




なんだこいつは。単なる「息抜きブログ」として読み手側のハードルを下げようとするおれの心理状態を的確に見抜いていやがる。


ぼく「お,お前,それ誰にも言ってないよな?」
友人「言ってどうする。




あれですよ,本当は小浜さんから会うなって言われたからプーチンさんと会うのを止めた米国の安倍晋三日本州長の悪口とか言ってもいいんですよ。

「イスラム国」という本当にふざけたネーミングをつけているマスコミや,空爆の不当性について語ったっていいんですよ。

でも今日は疲れてるんです。

よし,これで一回更新稼いだ。


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2014年8月29日金曜日

夢のない話

今日は仕事の関係で機嫌が悪いです。渡部です。


疲れてるのね私。少し休むわ。


全然話は変わるんですけど,最近,日弁連から,「弁護士実勢調査への御協力について」というお願いが何度も来ます。

ぼくの理解で要約すると,「最近弁護士も数が増えて大変になってきたから実勢調査をして内閣官房法曹養成制度改革推進室に参考資料として出したい」ということのようです。

で,ぼくの理解でそのアンケートの中身を要約すると,つまるところ「お前いくら稼いでんだ」ということを聞きたいようです。

質問項目は32。現在の日本の弁護士数は3万を超えています。集計する人の心が折れないことを祈るばかりです。


さて。これからいろいろ思うところをのたまおうと思うのですが,アンケートに協力しないで勝手にわめいてもアレなんで,アンケートには協力しておきました(平成26年8月29日付)。

なお,アンケートに協力しても何らの粗品もございません。ぼくを褒めて下さい。

なお,アンケート数が増えれば増えるほど,日弁連の事務局さんが過労で倒れる可能性があります。是非日弁連を応援してあげて下さい。




ここ数年,法曹人口(というか弁護士人口)が増え,弁護士業界の競争が激化し,様々な問題が取り上げられております。

挙げたらキリがないんですけど,

①弁護士増加により,収入激減
②新規登録弁護士増加にも関わらず雇用法律事務所がないため弁護士なのに就職難
③②のせいで,OJTが行き届かない新規登録弁護士がいる

などなど,もうこれ笑うしか無いという状況でございます。

それでぼくもこの世界でご飯を食べて少しは年月も経っておりますので,ごくまれに,後輩とかから上記のような相談を受けることがあります。

でも最近思うのが,ぼくの返事もだんだんテンプレ化してきたので,このブログにテンプレートだけ載っけておいて,それでも悩んでいる人はぼくに連絡すればいいと思いました(名案)。

ぼくは懇切丁寧に相談に乗るタイプですが,ぼくも体は1つ。コピーロボットもいないですし,何より最近相談受けるのも飽きてきました。

よし書いておこう。


【①収入が激減しました。】

大丈夫です。ぼくも激減しています。

だってそうでしょう。全体の統計的に弁護士の収入が下がっているのに,ぼくだけ収入が上がっていたら,ぼくが余程商才があるか,何らかの違法行為を行っているのかのどちらかです。

ぼくに商才はありませんし,違法行為もやる度胸がないので,ぼくだって経営苦しいですよ。

逆に経営苦しくない自営業者がいたら,すぐに雇ってもらう気まんまんです。

いいですか。

この世に楽をしている自営業者なんていないんです!

「でも私は,◯◯とか,いろいろ営業も頑張っているんです…。」という方もいらっしゃいます。

なるほど。頑張っているんですね。

でも正直に申し上げましょう。

あなたのその営業行為はみんなやっているんです。それこそキャリアが上の方々もやっているんです。

よく考えて下さい。同じ営業行為をしている弁護士で,経験年数の桁が違う。

依頼者はどちらをとるかと言ったら,ぼくが申し上げるまでもないでしょう。

「じゃあ先生(ぼくのこと)はどうなされているんですか?」という方もいらっしゃいます。

教える訳無いでしょう,あんた商売敵なんだから。

ぼくからしたら,「おたくのラーメン美味しいから,スープのレシピをこのノートに書いてくれないか」と言われているようなもので,何故そのような質問に繋がるのかが分かりません。

ぼくだって周りの先輩に仕事の相談とか経営の相談とかしますよ。

でも弁護士は自営業なんです。健全な事務所運営の下には,その人オリジナルの営業活動がその根本にあるのです。

その根本部分を教えろって,ぼくからしたら「貴様何者だ」と思います。

もちろん,法律のこととか,裁判手続のこととか,税金のこととか,経費のこととか,別に減るもんじゃないことはなんでも教えます。

でも,もう少し,自分が自営業者で,自分の頭で考えなければならないことを自覚すべきだと思うのです。


【②就職先がないっす】

独立すればいいじゃないか。

これ,相当身も蓋もない言い方なんですけど,弁護士は資格を有した人間で,基本的に独立採算できる気概がなければならないと思います。

現在は弁護士の職域も多様化し,社内弁護士や地方公共団体内で公務員として稼働する弁護士も現れました。それはとても良いことだと思います。

ただ,彼ら彼女らが通常の会社員と異なるのは,弁護士資格を持っていることです。

たとえ社長の命令だろうが,それが法に触れるのであるならば,自己がどのような役職についていようが一弁護士として対応すべきですし,「最終的には自分の資格を使って食っていく」という気概があるからこそ,社内でも相応の発言力が与えられているのです(たぶん)。

話を戻して,確かにいきなり独立って怖いのは分かるんですけど,逆に言えば,それぐらいの気概のない人は雇いたがらないですからね雇用する側の弁護士の常識的に考えて。

弁護士は一年目から,事務所への経済的メリットを求められるものだと思います(実際出来るかは別として)。

いつ独立するか分からない人に,将来の投資という意味を込めて給料払う弁護士は,よっぽど稼いでいる弁護士か,自営業者としての認識が薄い弁護士です。

弁護士の供給過多なんて,何年も前から取り上げられている話題です。ある程度就職活動して見通しが立たなければ,早めに独立の準備を並行してやるべきです。


【③OJTが無いっす】

OJTってなにそれ美味しいの?

何回も言っていますが,弁護士は有資格者であり,自身の技量を自身の能力で上げていくべき立場にいます。

もちろん,OJTが受けられるにこしたことはありません。そのような事務所に入った人は,思う存分その利益を享受すべきだと思います。

ただ,いわゆる即独が増え,OJTが受けられないと嘆いている方が大勢いらっしゃいます。

当会でも,チューター制度というものがありまして,ぼくも登録1年目の先生方に定期的に講義をするというお役職を頂いております。

で,これは初めて言うんですけど,ぼくはチューター制度導入に反対の立場でした(今更)。


理由はいっぱいあるんですけど,一番大きなものは,「教えてもらうなんて甘え」という考えがあったからです。

ぼくが弁護士になったとき,幸いなことに,就職先の事務所には大勢の先輩弁護士がいました。

ただ,元ボスから言われたことが,「まず自分で調べる。で,先輩のやり方を盗む。教えてもらうよりも,盗む。いいね。」ということです。

そう。弁護士は職人です。教えてもらったものなんて,屁の突っ張りにもなりません。

自分で考えて,あざとく,先輩のやり方を「盗む」ことが何よりの勉強になり,また,「盗む」という意識がなければ伸びないのです。

「盗む」というのは技術が要ります。相手はそれでご飯を食べている訳です。素直にひけらかすか分かりません。

最近はあまりやらなくなりましたが,盗む相手は同じ事務所に限りません。会合とかで一緒になった先生に,とにかく自分のことを気に入ってもらって,油断させて,それとなく聞いちゃうのです。「いきなり直電」とか,ぼくがよくやる技です。そう言えば今もやってます。

どう相手に取り入るのか。どうやって相手の様子を探るのか。これは通常業務でも用いる交渉技術にも繋がるので,即独の皆さんは,是非,躊躇することなく,盗もうとして下さい。

不思議なことに,弁護士は,「教えてもらおうとしている人」よりも,「盗もうと目を輝かせている人」の方に優しくなります。そうです。昔の自分を見ているかのようで懐かしくなるんですよね。覚えておいて下さい。



【最後に】

日弁連の実勢調査部隊の皆様。

若手を含めた全弁護士のために,様々な調査をありがとうございます。お金にもならないだろうに。

ただ,最近の弁護士供給過多の問題は,ぼくはかなり深刻なものだと思っておりまして,もっと力を入れて頂いていいと思っております。

具体的には,もうやられているかもしれませんが,「供給過多」の問題ですから,果たして現在「需要の方」はどうなっているのか,徹底的な調査が必要だと思っています。

それこそ全国規模のあらゆる団体に照会をかける必要があるので,ものすごいコストだと思いますが,一度それやらないと,これ,このままズルズル負のスパイラルが続いて,挫折者続出だと思います。

どうかぼくの会費を有効に使って下さい。



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2014年8月8日金曜日

じーちゃんの部屋

もうすぐ終戦の日ですね。渡部です。


だからという訳じゃないんですが,毎年この時期になると思い出すことがありまして,なんか最近戦争に関する意見を述べる人も多く,それに乗じてみようかなと思った次第でございます。

なお,今回は完全に昔話回であり,集団的自衛権や反戦云々の話をご所望の方は完全に無駄な時間を費やすことになりますので,回れ右した方がいいです。



ぼくの父方の祖父の話です。

じーちゃんは,ぼくが大学生のときに亡くなりました。

今はきっと天国で隠居生活を送っているので,多少ぼくが何を書いても許してくれるでしょう。ねぇ?じーちゃん。



じーちゃんの家は群馬県の田舎にあり,それはもう今考えても正真正銘の田舎でした。

まずコンビニがありません。

というかスーパーがありません。

というか駅が遠すぎてバスを使うしかありません。

そもそもバスがなかなか来ません。

そして,ぼくにとって一番問題だったのが,ファミコンがありません。

昭和50年代生まれの方の幼少期において,最大の娯楽と言っても過言ではないファミコンが存在しない地に行くことは,自分にどんなメリットがあるのか全く分からず,ぼくはじーちゃんの家に行く直前,必ずぐずっていました。



ただ,じーちゃんの家に行ったら行ったで,すごい面白いんで,帰るときまたぐずるんですけど。



父方の親戚はぼく大好きなんで,その人達と会えるのは楽しくて仕方なかったです。

そして何より,じーちゃんがすごい遊んでくれました。



ぼくのじーちゃんは,(たぶん)自分の息子と娘(ぼくの父と叔母)にすごい厳しい人でした。

他方,孫には超甘いという,典型的な「ジジバカ」で,天衣無縫なぼくを一度も怒った事がありません。我ながら孫が可愛くて仕方なかったのでしょう。

じーちゃんの家は田舎の戸建てで,庭に畑もあり,農具も揃っていました。

例えば,畑の脇をコースと見立てた「リヤカーレーシング選手権」(押すのはじーちゃん)を行ったり,畑の収穫を手伝った後,孫にせがまれスペースを作り,「本当に炎は天まで届くのか選手権」を開催したり,なんでもやらせてくれました。


更には,原付バイクの運転の仕方(もちろん公道ではなく敷地内。一人では乗らせない。),自動車のエンジンの掛け方,キーをなくした場合の直結の仕方等,教えてもらった事は枚挙にいとまがありません。

ちなみに,これらはぼくが10歳のときまでに習得した技術です。じーちゃんはいったい孫をどういう方面に進めたかったのか,今でも分かりません。

(堅気でやってるよ,じーちゃん。安心してくれ。まだ堅気だ。)





さて。

このように孫に対して激甘なじーちゃんですが,はっきり言われた訳ではないんですけど,ぼくが守らなければならないルールが1つだけありました。

それは,「じーちゃんの部屋に勝手に入らない。」です。

じーちゃんの部屋,まぁ普通の書斎なんですけど,そこはじーちゃんの世界だから,勝手に入っちゃダメだよ,ということを幼少期から言われておりました。

もちろん,じーちゃんがいるとき,一緒に部屋に入ったことは何回かあります。それでも,記憶している限り,数えるほどしかないと思います。

あ,言い忘れていましたけど,ぼく,じーちゃんがどんな仕事してたか知りません。聞いたことないし。

唯一知っている情報は,「戦争に行ったことがあるらしい。」です。



ここで少し,じーちゃんの部屋の内装の情報をお伝えします。

ぱっと見,普通の「書斎」です。10歳のぼくには何の本だか分からないハードカバー的な本がいっぱいありました。

何が普通か分かりませんが,少なくともぼくの書斎と違う点が1つあります。

それは,なんか壁の上の方一面に,でっかい昭和天皇陛下のお写真が飾ってありました。

今考えると,バリバリあっちの方じゃないですかというのが丸出しでした。

そんで,机の上に,じーちゃんが戦争行ったときに実際に使っていた,あの迷彩柄っぽい日本軍の水筒が置いてありました。



「じーちゃんの部屋」にじーちゃんがいないときに勝手に入ることは絶対やってはいけないことと刷り込まれておりましたので,「じーちゃんの部屋」に入るのは,じーちゃんが「じーちゃんの部屋」にいるときだけです。

ただ,じーちゃんは,孫が来ているというのもあるのでしょう,滅多に「じーちゃんの部屋」に入りません。

夏休み,1週間ぐらい泊まりがけで行っても,1回入るか入らないかでした。





ぼくが10歳くらいの頃のある日。

じーちゃんが「じーちゃんの部屋」で軍の水筒でお酒をちびちび(たぶんウイスキー的な何かだと思う。ちょっと飲んだけど味は分からなかった。)飲んでいました。

「じーちゃんの部屋」に入る大チャンスです。よく考えて下さい。10歳の男子ですよ?戦争とか戦いとかそういうの大好きな年頃じゃないですか。

部屋にはぼくとじーちゃんだけ。これは千載一遇のチャンス。

ぼく「じーちゃん,それ何?」
祖父「水筒だよ。」
ぼく「それ,戦争の水筒だよね?」
祖父「そうだよ。」
ぼく「何飲んでるの?」
祖父「お酒だよ。」
ぼく「ちょっと飲ませて」

すいません,倫理的な問題が生じたので,ここの部分をちょっとカットします。

ぼく「不味い。」
祖父「源ちゃんが飲むものじゃないからなぁ(笑)」
ぼく「じーちゃんてさ,戦争行ったんでしょ!?ばーちゃんが言ってたよ!」
祖父「(酒を飲む)」
ぼく「人を殺したの!?(好奇心いっぱい)」
祖父「(頷きもせず,机の上を見つめてただ微笑んでいる)」
ぼく「どこに行ったの?」
祖父「(ぼくの顔は一切見ず,ただただ微笑み続けている)」

まさかカブの運転の仕方まで教えてくれたじーちゃんが,ここで黙秘権を行使するとは予想していませんでした。

おかしいな,学校の先生とかも,「戦争の体験をした人の話は,ちゃんと聞くんだよ」と言っていたのに,この人全く話さない。

ていうかなんか空気がおかしくなってきた。

ぼく「じーちゃんはどうして帰って来られたの?」

今考えると孫のこの質問は酷過ぎる。あまりに無垢。

そんなじーちゃんは,こう答えました。




祖父「じーちゃんはね,後ろの方にいたから助かったんだよ。(微笑みながら)」
ぼく「ふーん。戦争って,どうだった?」
祖父「(微笑みながら,また酒を飲む。)」
ぼく「友達は,いた?」
祖父「いたよ。」




ここまで来てようやく,10歳ながらにして何かを感じとり,「UNOやろう!UNO!」とじーちゃんを「じーちゃんの部屋」から引っ張り出しました。




ぼくの周囲の人間の中で,もっとも戦争を知っているであろうじーちゃんは,その後死ぬまで,一切ぼくに戦争のことを話しませんでした。

この後も,何回か聞いたことがあるのですが,結局じーちゃんの口から戦争のことは一言も聞いたことがありません。

戦争から生き残った人間は語り部として生きて行かれることもすごい大事だと思います。

特にぼくはじーちゃんの孫です。孫にいろんなことを伝えることは,祖父としても容易にできたと思います。

それでも,死ぬまでぼくには話しませんでした。

ぼくがどんなに学校で不真面目な態度を取り,先生と親を困らせ,ろくでもない人間になりかけたことは,全部じーちゃん知ってます。

それだけ切り出すタイミングがあったのに,最期までじーちゃんは話しませんでした。






「孫に死ぬまで自分の体験を話さなかったこと」





このことはいろいろな解釈ができますし,ぼくもいろいろ想像はできますが,祖父のこの選択を,ぼくは非常に重く受け止めています。

一度も怒られなかったんだ。おれとじーちゃんの内緒の話書いても,まぁじーちゃんは怒らないっすよ。



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2014年8月3日日曜日

高校生模擬裁判選手権

高校生模擬裁判選手権が終わりました。渡部です。


高校生模擬裁判選手権をご存じない方はこちらをご覧下さい。
【日本弁護士連合会|第8回「高校生模擬裁判選手権」を開催します!】
http://www.nichibenren.or.jp/event/year/2014/140802_2.html


神奈川からは湘南白百合学園高等学校が出場し,見事優勝。関東大会8連覇を達成しました。


「第8回模擬裁判選手権」という名称のとおり,高校生模擬裁判選手権は今回を含めて8回開催されています。


要するに,模擬裁判選手権が開催されてから,湘南白百合は一度たりとも王者の座を渡していないことになります。


どう考えても変態的な強さです。



さて。この度ぼくがなんでこの話を始めたかというと,今回,ぼくは湘南白百合の「支援弁護士」という立場で関わらせて頂いたからです。

支援弁護士は何かって言うと,高校生が模擬裁に当たって分からないことがあったときに「支援」するというポジションです。

ポイントは「指導」ではなく「支援」というところです。

そもそもこの大会は「模擬裁判を行う経験を通じて,物事のとらえ方やそれを表現する方法を学び,刑事手続きの意味や刑事裁判の原則を理解すること」という高尚な目的があり,専門家である弁護士が専門的な口出しをすると,「生徒が自分の頭で考える」ことを阻害してしまうので,「あくまで生徒が自分の頭で考えられるように導く」役割であることが厳命されています。

要約すると,「生徒の議論があまりにも見当違いな方向に行かないように見張りつつも,具体的なアドバイスはするなというあまりに矛盾した鬼発注を日本弁護士連合会から受けた可哀想な人」が支援弁護士です(私見)。


もう終わった話だし,来年またお鉢が回って来ないように,今日は支援弁護士のウラ話でも話しとこうと思います。



第一章 〜当事者の意思を尊重しない選任手続〜

ぼくは横浜弁護士会の「法教育委員会」という委員会に所属しております。

この委員会は,子どもから大人まで,世の中に法に基づいた考え方を根付かせるという極めて教育色の強い委員会で,ぼくも中・高校生に授業をしに行ったりしています。

ここで重要なのが,委員会活動は基本的に全くお金に繋がりません。

更に重要なのが,ぼくは特に教育熱が高い人間ではありません。

当会の法教育委員会はだいたい月に1回のペースで開催されているのですが,ぼくは一年に一度出るか出ないかの出席率で,たまに出ると「なんで今日は渡部が来てるんだ」的な視線をひしひしと受けます。

要するにマイナーキャラだということです。

そんなマイナー委員のぼくでも,高校生模擬裁判選手権の存在,湘南白百合がそれで7連覇をしていること,そして8連覇に向けてプレッシャーがかかっていることは,風の噂で聞いていました。

そんなぼくのところに,不穏なオファーが届きます。

あれは一年前でした。

同期「来年,支援弁護士やらない?」
おれ「断る。」

そのときはそれで終わりました。

ところが,いよいよ今年の支援弁護士を選任しなければならない時期に近づくにつれ,「やってくれない?」「やるよね?」「ていうかやるよね?」という目に見えない圧力を感じるようになりました。

まさか人権を擁護する立場にある弁護士会内において,パワーハラスメント的な何かが存在する訳がないだろうと思ったんですけど,ぼくはNOと言える日本人なので,断固NOを押し通していました。

よく考えてみて下さい。私は高校のときに出席日数が足りなくなって3人の先生に土下座して卒業させてもらった人間です。どう考えても生徒を教えるなんてあり得ません。

ところが,ぼくがちょっと目を離した隙に,ぼくが支援弁護士をやることを前提にした人事選考が始まっていました。

おれ「絶対にやらない!」
先輩方「またまた〜。」

あの時ほど,ダチョウ倶楽部の上島竜兵さんの気持ちを理解できた時はありません。


ダメだ,この流れはもう戻せない。これで断ったらもっとめんどくさいこと回される。ここは被害を最小限に抑えるために引き受けて,今後は法教育から撤退するしかない。

これが支援弁護士を引き受けた動機です(不純)。



第二章 〜育ちの違いを感じた支援活動〜

というわけで,ぼくの他2名の計3名の支援弁護士が正式に選任され,実際に支援活動を始めることになりました。

選手の第一印象は,うーん,そうですね,すごい大人しい子達だな,という印象でした。

まぁそれが最終的にあんなに闘争心むき出しになるとは思いませんでしたけど。

支援活動といっても,ぼくたちが具体的に何かするわけではないので,簡単に刑事手続きの流れを説明して,各手続の意味,趣旨を説明して,さぁ自分達でやってご覧,という完全放任主義でやらせました。

なお,ぼくが支援弁護士に選任されるにあたり,湘南白百合には,「おれの自由にやらせて下さい。やり方に口を出したらぼくもう来ません。」というなぜか上から目線の条件を提示して承諾をもらっていました。

ちなみにこの条件の存在は,今,このブログで初めて公表しました。当然,当会法教育委員会には内緒で提示した条件です。

このブログを委員長が見ていないことを切に願うばかりです。


というわけで選手に記録を見て事案を整理させてみたんですけど,驚くほど出来が悪かったです。

これは上手く言えないんですけど,ぼくからするとここ絶対におかしいと思うポイントをおかしいと思ってないんです。

ぼくからすると「なんで疑問に感じないのか疑問である」という哲学的な悩みに陥りました。

そこで,「なんで疑問に感じないのか疑問に思う理由」を自分の中で考えて考えて考え抜きました。そして1つの結論を導き出しました。






そうか。こいつら(選手)は人を疑う心を持っていないんだ。




そう思ったとき,全ての疑問が繋がりました。

そうです。湘南白百合の子ども達は,本当に素直で純粋な子ばかりでした。おそらく,学校の先生もそういう人間に育てようとご尽力され,また,ご家庭でもちゃんとした教育がなされているのです。

他方ぼくは猜疑心の塊のような人間で,そもそも学校できちんとした教育を受けておらず,過去の素行の悪さから自分の息子が弁護士になったことを周囲が信じてくれないと思って自分の息子の職業を秘匿するような両親の元に育ちました。

なんなら軽くぼくの弟が「長男」になっているフシがあります。

よく,「多角的なものの見方が大事」という言葉を聞きますが,それにはまず,ある事実乃至供述がウソなのではないかと疑ってかかる姿勢が必要です。

言い方が悪いというのであるならば,「好奇心を持つ」と言ってもいいです。「本当は何があったのだろうか」という純粋な好奇心を持つことが,多角的な見方に繋がるのです。

「もうダメだ,白百合とか言ってる場合じゃない,黒百合に学校名を変えるべきだ!」

と叫んでいたら,白百合の副校長に聞かれたんですけど,本当にそう思います。

そこで,支援方針を定めました。

そう,選手を徹底的な人間不信に陥らせることを目標としました。

「なんでそいつが本当のことを言っていると思ってんだ!」
「それが本当なら,実際にそいつはどういう行動に出ると思ってるんだ!」
「てめえの頭で考えろ!言われてホイホイやってりゃ済むのは今だけだ!」
「てめえらこれ(教材)を教科書か参考書だと勘違いしてんじゃねえだろうな!?これは裁判なんだぞ!人の人生かかってんだぞ!生身の人間なんだぞ!自分の家族や大切な人が当事者になっていると思ってやれや!」

今,冷静に思い返してみると,基本的に罵倒しかしていない気がしてきました。

ところが,これが契機になったか分かりませんが,基本的にあまり怒られたことのない人生を歩んでいる湘南白百合の選手達,なんかよっぽど悔しかったらしく,闘争心を前面に出してきました。




なんというおれ好みのチーム!



チーム戦において,必要なものは3つあります。

① 闘争心
② 戦術(技術)
③ 自信

チームワークなんて後からついて来るもんだ,まずは闘争心だろうが。

戦術なんて後から考えればいいんだ!まずは闘争心だろうが!


そこから先は楽なもんでした。

異常なスピードで成長を見せる立証準備。

この当たりから,ぼくはあまり口を出すのをやめました。主にiPadでマンガを読んでいました。他の二人の支援弁護士が頑張っていました。



第三章 〜巣立ち〜

本番当日。

もうぼくにやれることはありませんでした。

ぼくのマインドは全て伝承したつもりでしたし,選手が自信を持って作り上げた作品が手元にありました。

相手のある試合なので,何が起こるかは分かりませんが,本当にぼくが心から納得いくチームに仕上がっていたので,実は本番前に既に満足していました。

ココだけの話,本番当日は観に行きたくなかったんです。

選手達は完全にぼくの手を離れていましたし,たぶん見るとドキドキして精神衛生上悪いと思ったからです。

選手はぼくに見て欲しかったかどうかは知りませんが,それはぼくにとってどうでもいいことなので,本当に迷いました。

で,朝起きて散々迷ったあげく,まぁ観に行くかなと思い,遅刻して行きました。

その出来栄えは申し上げるまでもございません。

優勝という結果がすべてをあらわしております。

ただ一点。

東京学芸大付属高等学校の反対質問をした選手。あの選手は現役の弁護士から見ても恐ろしい才能を持っています。

あの選手を見習って欲しいと思います。

あの選手がどれだけ準備をしたか分かりませんが,本番におけるあの対応力。あの尋問スキルはおそらく天然で持っているものでしょう。



というわけで,まぁ何が言いたいかというと,選手が楽しんでやってたみたいで良かった。





(今日の一言)
来年はやらない。絶対に,だ。








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2014年7月16日水曜日

我々は何も求めない。だから我々から何も奪うな。

W杯が終わりましたね。渡部です。


ぼくは当然日本を応援していたんですが,非常に残念でした。

走力が圧倒的に足りない。見ていてワクワクしない。

まぁサッカーは未来永劫続くわけです。次に期待です。



日本以外では,ドイツを応援していました。

理由は今回のドイツのサッカーの精度が高かったからです。見ていて面白い。

妻はアルゼンチンを応援していました。

理由はメッシがいるからです。

「アルゼンチン今回どこまで行くかねー」
「優勝するよ。」
「でも戦術的にはドイツやオランダの方が面白いよ。あとチリとか。」
「大丈夫。アルゼンチンにはメッシがいるから。
「何それ『戦術はメッシ』っていうこと?」
「うん。」
「何それすごい自信。」

応援しておいてなんですけど,ぼくもまさかドイツが決勝まで行くとは思っていなかったんで,決勝の組み合わせがドイツ−アルゼンチンになったときには,ヤバい,夫婦喧嘩が始まってしまうと心配しました。

ところがその前にネイマールが抜けたブラジルが大敗したのを見て,個の力だけでは勝てないことに気がついたのでしょうか,

「アルゼンチンはきっと負ける…」

と呪文のようにつぶやいていました。

お前弓道部だったろうに。何をそんなに本気になってるんだ。




さて。




みなさんは(日本の他に)応援していた国はありましたか?

どうでした?楽しめました?

ぼくはドイツ以外に応援していた国が1つだけありました。




ボスニア・ヘルツェゴビナです。




ブラジルW杯で唯一の初出場国です。

日本でも監督をして頂いたイビチャ・オシムさんの母国です。

私が現在世界最強のストライカーだと思っているズラタン・イブラヒモビッチさんのお父さんの母国です。

実は厳密には初出場ではないんですけど,「いろいろ」あって初出場です。

「いろいろ」っていうのは,ぼくがお話するよりも,ニュースをちゃんと見ている皆さんの方がご存知だと思うので割愛します。

「いろいろ」の中身を知りたい方は,Google先生に,「ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争」と聞いてみて下さい。


ぼくがボスニア・ヘルツェゴビナを応援する理由は,オシムさんの母国であることと,「いろいろ」を経た国であることの2つです。

本当に「いろいろ」の後は大変だったみたいです。

何しろ「いろいろ」の後は,スタジアムに木が生えていたらしいですからね。

「いろいろ」あって,選手も外国籍とか選んじゃいましたからね。人材も流出したわけです。

「いろいろ」のせいで,FIFAからハブられてましたからね。オシムさんが尽力されました。

ボスニア・ヘルツェゴビナは,グループリーグ1勝2敗で敗退しました。







すげーわ。





だって,木が生えているところからここまで来たんですよ?

イメージとしては日産スタジアムがジャングルになっているみたいな感覚ですよ?

準優勝したアルゼンチン(しかも絶好調時)から1点とったんですよ?

鳥肌が立ちましたね。

「やりやがった!なんだこいつ!」と意味不明な日本語叫んじゃいましたからね。





さて。




2011年,なでしこジャパンが世界一に輝いた際,チームが国民栄誉賞をもらいました。

私はそれが残念でなりません(個人の感想です。)。

フットボールの唯一無二の信条は「自由」です。

そんなのもらうなよ。利用されるなよ。まぁ仕方ないのかもしれないけど。





今日は一人のフットボール狂として言わせて下さい。







「我々は何も求めない。だから我々から何も奪うな。」







これがフットボーラーってもんじゃないすか。


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2014年7月2日水曜日

日本の政治はフットボールよりも甘い。

日本は負けちゃいましたけど,今回のW杯って,白熱する面白い試合多いですよね。


ところでサッカーの基本的ルールって,「ボールを手で扱ってはいけない」というのがあるじゃないですか。

こんな当たり前のルールなんですけど,実は国際サッカー評議会(The International Football Association Board)が競技規則を制定し,その冊子(英語版)を国際サッカー連盟(いわゆるFIFA)が発行しているんですよ。

この競技規則は結構頻繁に改正されていて,ボールの形状とかゴールの大きさ,オフサイドの定義など,サッカーやってる人ならよくご存知なところとかも結構改正されているんですね。

で,そのFIFAの英語版ルールを下に,Jリーグもルールを運用しているんですよ。

ただ,ぼくとかを始め,英語読めない人いっぱいいるんで,日本サッカー協会(いわゆるJFA)が日本語に翻訳したものを出しています。それがこちら。
http://www.jfa.or.jp/match/rules/pdf/law_soccer_all_11_2013.pdf

本当は英語版が正式ルールで,JFAの翻訳版はあくまで英語の正式ルールを分かりやすくした補助的なものなんですけど,英語わかんないからJFAの方で話をします。



サッカーって「ボールを手で扱ってはいけない」ということは,もはや義務教育の過程で学んでいると言っても過言ではないと思うんですけど,「じゃあなんでゴールキーパーは手を使ってるの?」って思ったことありませんか?

しかもゴールキーパー,自分のゴール前の四角で囲まれたエリア(ペナルティエリア)の外では手を使わないようにボールをクリアしようとしている様子をご覧になられたことはありませんか?

その理由は簡単で,当たり前のようなことですが,いや,当たり前のことだからこそ,ルールで定められているからなのです。


JFA翻訳版第12条にはこう書かれています。

第12条 ファウルと不正行為

ファウルと不正行為は,次のように罰せられる。
(中略)
●ボールを意図的に手または腕で扱う(ゴールキーパーが自分のペナルティーエリア内にあるボールを扱う場合を除く)。


実はサッカー創世記にはゴールキーパーという概念はなく,手を使えるプレイヤーはフィールドにはいなかったということを小学生のとき,クラブチームで学んだんですけど,色々時代の変遷を経て,ロングシュートでぼんぼん点が入る競技ではなく,緻密な戦略で唯一手を使えるゴールキーパーという砦を崩すという駆引きを重視する競技を目指したためだそうです。

ただ,フィールドのどこでも手を使えるとサッカーの面白さが減少してしまうので,手を使えるのはペナルティーエリア内のみ,しかもゴールキーパーのみ(普通の選手はハンドをとられてPK)ということになりました。

要は安易な得点(失点)が生じないように工夫されているんですね。分かりやすいね。





このままサッカーの話で終わらせるわけがないでしょうが。




サッカーって,点がなかなか入らないスポーツなんで,失点すると,かなり精神的にダメージを受けるんですよ。

代表監督「ぼ,ぼく,失点するの怖いから,シュート撃たれたら手でブロックしたい。」

あー,その気持ちは分からんでもない。

代表監督「でもぼく,日本が負けて欲しくないから,ゴールキーパー以外の人も手でブロックさせようと思うんだ。」

いやそれは無茶苦茶だ。FIFAのルール見てみろよ。とりあえずJFAのでもいいわ。

代表監督「でも,12条は,意図的にとか縛りがあるでしょ?意図的って,人の内面なんて分からないでしょ?だから,失点をふせぐために咄嗟に出した手は,ハンドじゃないと思うんだ。」

じゃあFIFAにルール改正求めろよ。FIFAは絶対OK出さないけどな。

代表監督「確かに難しそう。でも,ぼくはそう解釈する。これでW杯戦うよ!」




これがここ最近,日本の霞ヶ関で起きている現象です。



ではここで問題です。ルール(憲法)破った監督(首相)はどうなるのでしょーか。


ぼくは答えを知りません。

答えを知っているのは主権者たる皆さんです。




ではもう1つ問題です。

フットボールが盛んな国(例えばブラジル)で,このような代表監督が現れた場合はどうなるのでしょーか。

これなら答えを知っています。



















即更迭されて国内にいられなくなる状態に陥ります。


日本の政治はフットボールの世界より甘い。




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2014年7月1日火曜日

矛を止める美しさ。矛を振り回したい醜さ。

2014年7月1日は社会の教科書に載る日(悪い意味で)。弁護士の渡部です。


ついに我々国民が本気を出すときが来ました。


本日,安倍晋三首相は,憲法の解釈変更という形で閣議決定をし,記者会見したようです。

【「戦争に巻き込まれる恐れ,なくなる」首相,改憲で強調(朝日新聞デジタル)】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140701-00000030-asahi-pol

(抜粋)
安倍晋三首相は1日夕、憲法解釈を変えて集団的自衛権行使を可能にする閣議決定をしたことを受け、首相官邸で記者会見した。戦後日本の安全保障政策の大転換だが、首相は「武力行使が許されるのは、自衛のための必要最低限度。従来の憲法解釈の基本的な考え方は何ら変わるところはない」と強調した。
(抜粋終わり)



今日のぼくは割と本気で怒っています。


とりあえず,これを読んで下さい。


   第二章 戦争の放棄
第九条  日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
○2  前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。


では国語の問題です。この日本語のどこを読めば,集団的自衛権(外国がやられたら自分達が武力介入する)が認められるでしょーか!

正解は「どこをどう読んでも認められない」でした。

弁護士って,職務上,断定的に法的判断をお客様に提供してはいけないっていう縛りがあるんですけど,これブログなんで,断定します。

現行憲法では集団的自衛権は認められません(断定)。


「日本が戦争できないままだと危ないじゃないか」理論を主張する方々がいますが,その理論を主張している方々(集団的自衛権行使容認派)は,昔からずっと,「だから憲法を改正すべきだ!」と主張されてきました。


要するに,今回の閣議決定は,集団的自衛権容認派の人達もかなりドン引きしている宣言です。




さぁ,そんな中,安倍氏(もう首相とかつけるのもやだ)はどのように述べているのでしょうか。上記記事から見てみましょう。



安倍氏:武力行使が許されるのは、自衛のための必要最低限度。従来の憲法解釈の基本的な考え方は何ら変わるところはない



基本的解釈どころか,正規のルート(憲法改正)使わないで180度根本的に方向転換する,例えるならあんたが酒気帯び運転で日本を運転してるからこんだけ騒ぎになってるんだろうが。目を覚ませ。


安倍氏:外国を守るために日本が戦争に巻き込まれるという誤解がある。しかし、そのようなこともありえない。憲法が許すのは、あくまで我が国の存立を全うし国民を守るための自衛の措置だけだ。外国の防衛それ自体を目的とする武力行使は今後とも行わない。今回の閣議決定によって、日本が戦争に巻き込まれる恐れは一層なくなっていく


集団的自衛権は日本を守るために密接した外国を守るというスキームだろうが。密接した外国が紛争始めたらどう考えても日本は自分から踏み込んでいくことになるんだよ。そういう風にあんたの大好きな岡崎久彦氏(リンク参照)も言ってたわ。



安倍氏:閣議決定をふまえ、関連法案の作成チームを立ち上げ、直ちに作業を開始したい。準備ができ次第、国会に法案を提出し、ご審議いただきたい


その前に全国で血管が切れかかっている憲法学者の人達が声明を出しているから,その人達と一緒に座談会をしろ。その中にはたぶん集団的自衛権容認派の先生もいらっしゃる。あんたのやった「手続き」に関して議論してみろ。たぶんかつてない程の敗北感をもれなく味わえるぞ。



もうこの際だ。日本が将来的に集団的自衛権を認める国になるか否かは置いておこう。


憲法はもちろん,法律ってのはルールなんだよ。そのルールで「ダメ」って言ってるのに,「ぼ,ぼくはそうは思わないから」とか言い張ってんじゃないの,子どもじゃないんだから。やりたかったらルールをちゃんとした手続きで変えなさいよ。



ルールも守れない人が「日本が戦争に巻き込まれる恐れは一層なくなっていく(キリッ)」とか言ってんじゃないの!説得力ゼロで逆にものすごい不安になるわ!


今回の閣議決定は,ぼくは安倍氏内閣の「意見表明」に過ぎないと考えたいと思っています。

まだ終わらんよ。まだ終わらんよ。まだ主権者たる国民がおるよ。

そう言えば,噂に聞いたんですけど,日本って,「サムライ」の国だったらしいですね。武士です。

武士の「武」の字って,俗説かもしれないんですけど,「矛を止める」と書くらしいですね。

敢えて刀を抜かない佇まい。その勇気。それが「サムライ」らしいです。

サムライジャパン?サムライブルー?ぼくそういう呼称嫌いなんですけど,最近よく耳にしますね。



ギリギリまで刀を抜かない美しい佇まいを持つサムライの子孫の皆さん,おれはこんな暴挙許せないな!





やり方が汚いんだよ。全く美しくないよ。全然「和」じゃないよ。




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2014年6月30日月曜日

書くなら今日しかねぇ!首相とクーデターと内乱罪。

得意技はブログの放置。こんにちは。完全不定期更新ブログです。


3日前(6月27日),こんな記事が出ていました。
【解釈改憲は“クーデター”…安倍首相を米紙が批判 国民投票で改憲問うべきと提言|ニュースフィア】
http://newsphere.jp/politics/20140627-2/
(一部抜粋)
 米外交専門誌『フォーリン・ポリシー』の論説は、安倍首相が、憲法第96条によって定められた憲法改正の手続きを踏まず、再解釈という方法で、このような大きな変革を行おうとしていることを強く非難する。記事によると、これは憲法に反した手法であり、「憲法のクーデター」だという。安倍首相は「不正を働く」人物だとしている。
(以上抜粋)

さらに一部抜粋。
 安倍首相がこれほどまでに急いで事を進める理由を、『ウォール・ストリート・ジャーナル』が分析している。一つには、「アベノミクス」が国民から強力な支持を得たために、内閣の支持率が高く、いまなら自由に政策を推し進められる余地があることだ。


今のところアベノミクスの恩恵的なものは,ぼくのところに全く届いていなくて,逆に消費税8%ってどういうことだと思っているぐらいなんですけど,要するに,この記事の言わんとするところをまとめると,

「アベノミクスで調子に乗ったから自由に憲法いじくろうとしている。これはクーデターだ。」

ということのようです。


バカな!クーデターっていうのは,普通反体制の人間が行うものだろうが!なんで一国のトップがクーデターをするんだ!


と思っていたら,今日,こんなニュースを見ました。
【解釈変更,内閣の裁量? 正当化根拠に憲法65条:朝日デジタル】
http://www.asahi.com/articles/ASG6Y4SV2G6YUTFK005.html
(一部抜粋)
 「最高の責任者は私だ。私たちは選挙で国民の審判を受ける」。つまり、選挙で選ばれた与党の内閣が憲法解釈を行うのは当然で、その責任者は私だ――という論法だ。だが内閣による憲法解釈については、橋本内閣の村岡兼造官房長官(当時)が1998年、安倍首相とは異なる政府の見解を国会で示している。
 村岡氏は「行政府も権限の行使にあたって、憲法を適正に解釈していくことは当然必要」としつつ、憲法99条の「大臣や議員、公務員の憲法尊重擁護義務」が前提になると述べた。
(以上抜粋)

要するに,

「憲法99条で憲法尊重擁護義務を持っているはずの人間が,『行政権は,内閣に属する』という行政権の帰属の問題を謳っただけの憲法65条を根拠に,憲法を無視しようとしている。」

ということらしいです。



しかも,明日(7月1日),例の閣議決定をやるらしいです。



書くなら今日しかねぇ!!



いつもの10倍の前置きでした。弁護士の渡部です。

今日はぼくと一緒に刑法の勉強をしていきましょう。

このブログは弁護士さんとか法曹関係者も見ているそうなので,「今更刑法かよ。」という方もいらっしゃるでしょう。

ただ,今日はちょっと毛色が違います。絶対あなた達(ぼくも含めて)がよく分かっていない刑法の条文をいじくります。

一般の方からすると衝撃かもしれませんが,司法試験の科目にもなっている刑法ですが,実は,まず間違いなく論文試験で出ないだろう(実務で使う頻度が低いだろう)という箇所がございまして,たいていの弁護士はこの箇所は分かっていません。

今日取扱うブツは,何を隠そうぼくもさっぱり理解していません。

それでは今日取扱うブツは,こちら!

刑法第77条 内乱罪
 国の統治機構を破壊し,又はその領土において国権を排除して権力を行使し,その他憲法の定める統治の基本秩序を壊乱することを目的として暴動をした者は,内乱の罪とし,次の区別に従って処断する。



今日は内乱罪です!



アメリカさんの雑誌に,「ミスター安倍はクーデター野郎」と罵られた日本国民の1人であるぼくは,今,日本で本当にクーデターが起こっているのか,法的に考えてみることにしました。

内乱罪が成立するためには,「内乱罪の構成要件に該当し」,「違法性を有し,」,「ミスター安倍に責任能力があること」が必要です。

とりあえず一国の首相が責任能力がないという事態だけは,いくらぼくでも信じたくない気持ちでいっぱいなので,責任能力ありの前提で話を進めます。

まずは構成要件該当性(刑法77条にあたるか)から見て行きましょう。

内乱罪の構成要件は次のとおりです。

①国の統治機構を破壊し,(中略)その他憲法の定める統治の基本秩序を壊乱することを目的として

内乱罪は「目的犯」と言われておりまして,この目的を欠くと内乱罪は成立しません。

「国の統治機構を破壊し」から「その他」までは例示規定と言われておりまして,要するに「憲法の定める統治の基本秩序を壊乱する」,すなわち「日本国憲法に基づく国家の政治的基本組織を不法に破壊すること(「条解刑法第3版・弘文堂」)」を目的としなければなりません。

なお,「国の統治機構を破壊」というのは,議会制民主主義の下で議院内閣制の破壊を意味するのであり,個々の内閣打倒や更迭はこれにあたりません。

逆に,議院内閣制そのものを破壊した場合にはこれにあたります。

議院内閣制はいわゆる三権分立の一環で,簡単に言えば「国権の最高機関」である国会と連帯して責任を持って内閣に行政権を行使させる制度です。

本件被疑者ミスター安倍は,行政権が内閣に帰属するということだけを定めたに過ぎない憲法65条を根拠に,「国民の支持を得ているからその最高責任者として憲法の中身を判断して当然だ!」という司法権やら「最高機関」である国会も無視しつつ,三権分立やら憲法99条の公務員の憲法遵守義務を全て無視したスーパーハイテンション理論を唱え出しました。

これがまかり通った場合,完全に国の統治機構が破壊されるので,①はクリアーです。書いているぼくがビックリするぐらいクリアーしてました。


②主体

内乱罪は憲法の定める統治の基本秩序の壊乱という目的を遂げるにふさわしい多数者の存在が必要と言われています。

これをまかり通そうとしているのはミスター安倍だけじゃなかったということに気がついたので,②も軽くクリアーです。


③暴動をした

暴動はしていません!セーフ!

なお,暴動とは,多数人が結合して暴行・脅迫を内容とする行動を行うことであり,憲法の定める統治の基本秩序の壊乱という目的を実現する可能性を有する組織的集団規模を有することが必要と言われています(前記「条解刑法第3版」より)。

例えば,ミスター安倍に愛想が尽きた人達のデモ(適法)に対し,組織的集団規模を有する目的で前記デモを鎮圧しようという場合には,③をクリアーする危険性があるというのが私の個人的な見解です。





というわけで,分析した結果,アメリカさんの雑誌さんが言うような「クーデター」は,ぼくが検討した限りではまだ成立していないようです。

まぁ法的な意味じゃなくても「クーデター」って使うことありますから,きちんと記事の内容を読んでみたら,「あぁ,そうかもな」と納得する部分もあると思います。

ただ,ぼくが1つ言えることは,今の日本はかなり異常な方向に突っ走っていると思います。

普段政治に興味がないぼくでもそう思うんだから余程の事態です。

W杯見てたら大変なことになっている。



注意:本記事は筆者の個人的な見解です。ミスター安倍に対して何かを攻撃する意図はありません。ただ,刑法が想定する内乱罪に近く,しかもそれ以上の何かをあなたはしようとしていますよということだけを発信したく,筆をとった次第です。気がついて欲しい。










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