2014年2月28日金曜日

体罰の話からの昔話

今週は特に頑張ったので,もう脳みそがとろけそうでとてもブログを書く気分になれません。渡部です。


このブログは息抜きに書いているので,完全不定期更新なんですけど,なんか最近意図せず更新頻度が上がって,毎週のように書いていることに気がつきました。

それじゃあ,逆にブログを書く気分じゃないときはどんな文章になるんだろうと思い,今日は筆をとりました。


何を書くか決めてません。

どうしよう。


今日は「体罰」についてお話しします。





少し前に,体罰に関するニュースが飛び交っていた時期,あるじゃないですか。

最初に私の見解を申し上げると,体罰は絶対に正当化できないと思っています。

「言っても分からない生徒のためを思って,体で覚えさせれば,後の糧になる。」

「統制を保つために必要最低限の体罰は現場においてやむなしとするしかない。」

「指導の一環である。指導の程度を超えなければ良い。」

全部指導者のエゴです。



いわゆる「体育会系」と呼ばれる人達の中で,一定程度いると思われる「体罰肯定論者」は,

体罰→生徒の目が覚める→何らかの良い効果

がある,という理論を立てているように見受けられます(あくまで私目線)。

しかし,このような因果関係が本当に存在するのでしょうか?

何らの心理学的立証もされていないのに暴力を振るうことは絶対に許されません。


逆に,「体罰否定論者」の中の一定の人達(全員じゃない)は,

「生徒は弱い立場で何も言えないのに暴力という手段自体があり得ない。」

「生徒を追いつめるだけだ。」

という理論を立てているように見受けられますし,そのような訴訟を提起されている方もいます。私もそのとおりだと思いますし,本当に頑張って頂きたいです。




このまま終わると普通のブログっぽいので,私の実体験をお話しします。以下は,どのような人達の主張を否定するものでもなく,単に私が昔話をしているものとして読んで下さい。




まず,私はゴリゴリの体育会系です(素知らぬ顔で)。

小学校から高校まで,ずっとサッカー部でした。

特に私が通っていた高校は,公立高校だったんですけど,神奈川県でベスト16とかに残る,「公立高校の中では強い部類」とされている学校でした。

うちのサッカー部に入るために,わざわざ学区外受験をしてサッカー部に入る方もいました(今は知らない。)。

監督は厳しい監督だったと思います。全国レベルの学校の練習にはきっと及ばないでしょうが,少なくともそこらの学校よりは厳しいです。

そうですね,厳しさを分かりやすくすると,春,4月,だいたい毎年20〜30名ぐらい入部して,夏までに半分辞めます。そういう学校です。

学年による上下関係は絶対的なものでした。そういう学校にありがちな,「上級生が下級生をしめる」ということがあったかというと,私が知る限り,いや,絶対にありませんでした。

「源,今日チャリで来てるの?じゃあデイリーストアでガリガリ君買ってきて。」というパシリにされることはままありましたが,みんな素直に言うこと聞いていました。

なんで言うこと聞くかというと,これは個人的な見解なんですけど,「怖い」とか「断ったら殴られる」とかではなく,一言で言えば,「尊敬」があるからです。



まず,先輩が普通にサッカー上手いんです。当たり前のことかもしれないんですけど,まずそれに驚きます。

で,次が重要なんですけど,だいたい夏ぐらいになると,「1日4試合という思いとどまって欲しかった練習試合のスケジュール」「終わりの本数を知らされない永遠に続く30メートルダッシュ」「監督の意図が全く分からない理不尽なポジションチェンジ」「試合中にミスをすると監督に大声で学校の成績を暴露されるという恥ずかしめ」等々を経験し,よくこれを耐えて1年以上部活続けてますねという気持ちに自然となります。

あ,うちの部は「ボール拾い」という概念が存在しない学校だったので,1年生から普通に練習できました。楽しかったです。

だから,年の差ではなくて自然と尊敬するし,敬語で話しますし,パシリにも行きます。

先輩達も,「先輩風」を吹かしている訳ではなかったので,例えば私が冗談としてタメ口をたたいたとしても,笑って「このやろう(笑)」で済ませてくれますし,試しにケツキックをしてみたら,コブラツイストで済ませてくれました。そんな関係です。友達みたいな関係です。

注)なお,このケツキックは下級生(私)の上級生(アジさん)に対する暴行罪が成立しますが,コブラツイストは正当防衛です。ケツキックによる暴行罪も公訴時効が成立していると言うのが法律の専門家である私の見解です。

先輩達が卒業する時は,正直ちょっと泣きそうでした。

というわけで,生徒間の上下関係は問題ない部だったと思います。


問題は監督だ(笑)


まずこの監督のことを一言断っておきますが,今の私のサッカー観の全てを築き上げてくれた恩師だと思っています。この人がいなければ,これほどサッカーを愛することはなかったと思っています。

技術も相当なものでした。戦術も当時の一級品のものを取り入れてましたし,割と本気で教師じゃなくて専門家だと思っていました。

自分の立ち位置もしっかり把握されていたと思います。

私,1年生の夏,選手権予選のベンチメンバーに入れなかった(同級生は3人入った)んですけど,「なんでおれを入れないんだ」って怒って抗議に行ったんですよね。

今思うと恥ずかしい実力しかなかっただけなんですけどね。

「あー,もう干されてもいいわー。おれ,キレるわー。」という現代社会の若者丸出しで行ったんで,覚悟はしてたんですけど,その次の大会,背番号くれたんですよね。すげー嬉しかったです。

そうです,干さなかったんです。ちゃんと実力を見て,それ以上に努力を見て,評価してくれていたんです。

結局その大会ではおれを使わずじまいだったんだがな。









よし,これだけ褒めておけば,多少のことは許されるだろう(心の声)。







監督からの体罰は,ありました。







怒声を浴びせられて神経やられるやつがいたりしたんですけど,怒声はいつものことでした。

昔のこと過ぎて記憶が不完全なんで,まぁそういう前提で聞いて下さい。




体罰は,日常的にはありませんでした。1年に1回,あるかないかでした。

これはほんと。

あれは2年生だったかな?もうぼくが副将になっていたので,2年生だと思います。合宿中の出来事でした。

なんかちょっとしたことがあって,ぼくの同級生が監督に殴られました。

叱る過程で,殴りました。

僕たちの,目の前で,仲間が,殴られなくてもいいのに,殴られました。


【クイズ】
僕たちがこの後執った行動は,次のうち,どれでしょうか?
①殴られたやつが反撃しようとして全員で抑えた。
②殴られたやつが親に言って,PTAが介入した。
③殴られたやつは泣き寝入りした。




正解は,







④全員でクーデターを試みた。



まず,ぼくがキレました。
ぼく「あいつ許せない。おれ,辞めるわ。」
全員「お前が辞める意味が分からん(正論)」
部員「ていうか,お前,よく手を出さなかったな。」
部員「やりそうにはなった。我慢した。」

ちなみに殴られたやつは,どう考えても武闘派です。よく耐えたと思います。

部員「殴られた本人が我慢したんだ。お前がキレてどうする。」
ぼく「じゃあ辞めるのやめた。」
部員「ただ,これからどうするのかは考えなきゃな。」
部員「そうだな。監督交代を要請するのもアリだな。」
部員「練習は?」
部員「ボイコットだろ。副顧問(それなりのサッカー経験者)を監督にして。」
部員「副顧問は監督になってくれるかな?」
ぼく「あいつは監督の犬じゃねえか?」
部員「いや,気概はありそうだ。」
部員「つーかさ,後輩はどうすんの。」
部員「好きな方について行かせる。」
ぼく「てかさ,キャプテンはどうなの。こういうときキャプテンの意見重要でしょ。」
主将「源は?」
ぼく「わかんね。」
主将「K(もう1人の副将)は?」
K「監督交代は,ない。」
主将「おれも,ないと思っている。」
部員「なんでだよ。」
主将「おれら,勝ちたいじゃん。おれは,勝てる方について行く(クール)」
部員「あいつの言うこと聞くのかよ。」
主将「勝つためだ。監督のサッカー観は確かだ。よく考えてみろ。」
ぼく「(副顧問を監督にした場合)勝てるイメージが湧かない。」
ほぼ全員「確かに。」
部員「じゃあどーすんだよ。やられたこいつどーすんだよ。」
部員「…おれは勝ちたい。」
部員「マジかよ。」
部員「ん。ただ,次は我慢できる自信がない。
部員「次,ありそうだな…。」
部員「いや,そこは我慢しろよ。」
ぼく「いちおー,副顧問とかには言っとくわ。」
部員「あー,お前,監督にも副顧問にも気に入られてるからなー。」
ぼく「うん。キャプもKも行こうぜ。」
主将「あぁ,行こう。」



結果として,「今回は許してやるけど次やったらクーデター起こします。」と伝え,手打ちにしました。

反省したのか知りませんけど,その後,ぼく達の代には手を出しませんでした。


要するに,何が言いたいかというと,

体罰→生徒の目が覚める→何らかの良い効果

という図式は,心理学的にも立証されていない迷信であるということと,下手をすると,

体罰→怒り→生徒が暴徒と化す

という事態が生じかねない(実証済み)から,指導者の皆さんは,くれぐれも,自身のスキルのみで生徒を認めさせて下さい。













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2014年2月20日木曜日

ロースクールの1期生がロースクールを語ってみる。

なんかよくわかんないけど,最近政治ネタを書いているせいか,いろんなところからいろんなお誘いを受けています。渡部です。


それ自体はすごい嬉しくて,できれば全ての方のご期待に添えたいんですけど,そもそもこの私,政治に非常に疎く(勉強中),まぁいわゆるノンポリみたいな人間なので,何かしらの政治的活動に協力しようにも,「よく理解できていないからお手伝い自体ができません状態」なので申し訳ない気持ちでいっぱいです。

逆に,線引きが難しいんですけど,私の文章(駄文)それ自体を評価して下さっている方からのお話はできる限りお手伝いしようと思っています。思っていること書くだけだからね。簡単だね。


さて。

今日,筆をとったのは,なんか最近「本当におれという人間を理解して誘っているのか」と疑問を持つ機会が多かったので,私自身の話を少し書こうと思いました。

といっても,私の半生書いても誰が得するんだみたいな話になるので,そうですね,ロースクールの話でもしましょうか。


【ロースクールとの出会い編】

私が司法試験を目指したのは大学3年生(21歳)の秋です。

ほら,その時期って,企業の合同就職説明会とかあるじゃないですか。

私,大学で全然勉強してなかったので(謙遜ではなく,ちょっと引くぐらいしていなかった。),普通にどっかの企業が拾ってくれないかなと思って説明会に行ってみたんですよ。

で,致命的なことに気がついたんですけど,企業の合同説明会って,すごい人ごみじゃないですか。

私,人ごみ嫌いなんですよね。


たまたま法学部だったこともあり,それだったら検察官になるべく司法試験を目指そう!と決意しました。


あのときの母親の冷めた目が今でも忘れられません。



なんとなく「自分はやれば出来る子」という自信だけはあったので,司法試験(いわゆる旧司法試験)を大学4年の春に受けました。


見事に落ちました(当然択一で。)。


そりゃそうだよね。2か月ぐらいしか勉強(しかも独学)してないもんね。

そんな折り,ちょうど私が大学を卒業するタイミングで,「ロースクール」という新制度が始まるという話を聞きました。

よく分からないけど(あんまり調べなかった。),大学院に行くことにより旧制度より合格しやすいということだけは分かりました。

両親に進学させてくれと土下座したところ,「やりたいことがあるのは幸せなことだ,やれ。」というありがたいお言葉。私が社会人になったときに渡そうと思って貯めていたお金があったようです。決して裕福な家庭ではないのに。ありがたい。


【受験編】

新しく始まる制度ということもあって,過去問もなにもありませんでした。

どうやらSPI試験みたいなの(法科大学院適性試験)で高い点数とると有利みたいな話を聞いたんですけど,私,そういうパズル的な問題がすごい得意だったので,そっちはあまり勉強せずに,法律の教科書とか初めて読んだりしてました。

私は明治大学に通っていたので,ロースクールも明治に進もうと思ったんですけど,やはり一本狙いは怖いので,とりあえず手当たり次第受けてみることにしました。


まず,明治大学は不合格になりました。

おい待て。ゼミの教授の推薦状までもらって受けたんだぞ。なんだ,そんなにおれのこと嫌いなのか。あれか,受験生控え室でみんな法律の本を読んでいたのにおれだけスポーツ新聞読んでいたのが原因か(関係ない。)。


そして,試験官と喧嘩した青山学院大学は合格しました(実話)。

試験官「君は検察志望のようだけど,検察官になれなかったらどうするの?」
私「弁護士になるんでしょうね。」
試験官「そうしたら,検察官を目指す志みたいなものは叶えられないね(圧迫面接)。」
私「刑事弁護いっぱいやります。」
試験官「刑事弁護だけで食べて行けると思うの?(笑)」
私「頑張ります。」
試験官「頑張ったって,どうにもならないことが分からないの?(敢えての圧迫面接)」
私「うるせえな,そうしたら女に食わせてもらってでも,なんでもやってやるよ。あんたに金の心配をしてもらわなくても,こっちは(以下自主規制。原文ママ。)

なんで合格したんだろう。青山の器はでかい。


最終的に,一番よく分からない試験を受けた早稲田大学に進学することになりました。

私の受けた問題がHPに掲載されていました。
http://www.waseda.jp/law-school/jp/news/pdf/04result/b.pdf
(2004年度早稲田大学大学院法務研究科入学者選抜試験第二次選考面接試験問題B)

たしか,私のときは,この問題用紙を渡されて,「20分くらい考えてみて」と言われてぼんやり考えて,時間が来たらこの問題用紙を取り上げられて,面接官とこの問題について議論をする,たしかそんな内容だったような気がします。

面接官との議論はたしか20〜30分程度で,私はたしか「どっちでもいいけどA君かわいそう」みたいなことを話したら,後日,「君,合格」という通知がきました。どうなってんだこの学校,と思いました。

こんなやり取りで何がわかるんだろう,早稲田は変わってるな,よし,早稲田に行こう!と授業料を振り込みました。

ここからが本当の地獄の始まりでした。


【ロースクール入学当初編】

よく,「先生若いのに弁護士なんて,たくさん勉強されたんでしょ?」と聞かれますが,謙遜ではなく,私はあまり勉強していません。

これは本当に謙遜ではなく,旧司法試験時代では受験歴が10年になるなんてザラな世界ですから,私の勉強期間,すなわちロースクール3年間なんて短いものです。

ただ,この3年間は本当に死ぬかと思いました。

まずはこちらをご覧下さい。
http://www.waseda.jp/law-school/jp/news/index040223.html
(〜2004年度入学者選抜試験 最終合格者の概要等〜)

出身大学で明治大学が1名だけなので,これたぶんぼくのことなんですけど,そんなのはどうでもよくて,「◆属性」という欄をご覧下さい。社会人枠から35.6%,大学院生・他(=旧司法試験の勉強をしてましたよ軍団)から27.2%の合格者が出ております。

ぼくは学部学生枠で,当時22歳でした。

想像してみて下さい。1クラス50人のうち,約6割にあたる30人が医者,公認会計士,国際連合,外国弁護士,民間企業,官公庁等々という異様な授業風景を。

そして約3割にあたる19人が高い志を持って新制度に飛び込んできた優秀な学部生で,活発に手を挙げている光景を。

残りの1人がぼくです。

まずカルチャーショックだったのが,「日本語が理解できない」ということです。

私は日本生まれの日本育ちで日本語ペラペラなんですけど,法律の世界特有の言い回しといいますか,用語の使い方といいますか,もうそれが日常的に飛び交っているです。

で,更によく分からないのが,ほら,授業って,「先生が生徒に教えるもの」じゃないですか。なんでか分からないんですけど,生徒が先生に議論吹っかけてるんですよね。あまつさえ議論で勝ってたりするんです。

もうね,授業中何が起こっているのか分からない。先生もそれが楽しいのか議論に乗っかり,それに他の生徒も乗っかり,そんで教授に議論で勝つとか,うん,誰かもうこいつらに法曹資格与えて追い出せよとか割と本気で思っていました。

しかも厄介なことに,その人達は努力を怠らない。自主ゼミとかがんがんやっとる。もともと差があるんだからもう少し手を抜いてくれないとぼくがそこに追いつけない。

そんななか,何とか基本書読みながら,泣きながら授業について行こうと思っていた矢先,忘れもしません,一年生憲法の前期試験が立ちふさがりました。

問題用紙は1枚だけ。たしか「別添の判例について述べよ」みたいな短い問題文でした。

そのときから薄々嫌な予感はしてたんですけど,約300ページの判例の写しが配られて「じゃあ今から3時間以内に書いてね,よーいスタート!」と言われました。

なんだこの出題は。およそ人のなせる所業じゃねぇ。

「よし。もう問題解かないで帰ろう。そして学校辞めよう。」と思ったんですけど,授業料がもったいないので試験だけは受けて帰りました。


【ロースクールサバイバル編】

学校に通ううち,私が出した結論は,「この3年間であの人達を追い越すのは無理だ」です。

よく考えて下さい。日本人なのに既に海外の弁護士資格を持っていたり,医師資格を持っていたり,若くしておれの親父より年収がある仕事していたのに志を持って法曹を目指す人達です。私から見たらただの変態にしか見えません。

そこで,勉強方法を変えました。

具体的には,それまで,一日の勉強量を「7割予習に費やして授業に臨み,3割復習にあてて確認する」というやり方でしたが,「予習は最低限だけして,復習にほぼ10割注ぎ込む」というやり方に変えました。

まず,授業は必ず一番後ろの席に座ります。前に座ると議論を吹っかけられる可能性があるということもありますが,一番の理由は「誰が発言したか」が一目で分かるようにするためです。

で,授業中何をするかというと,「ノートパソコンを開き,授業開始から授業終了までの全ての発言を速記官の如く漏れなく打ち込む」という荒技を始めました。

全て,です。教授が授業中に言ったジョーク,生徒の質問,全て一言一句漏らさず打ち込みました。

当然誤入力とかあるんですけど,それを授業中直していると間に合わなくなるんで,誤入力等は,授業後,図書館で記憶を頼りに入力し直します。

そうすることで,授業をもう一度頭の中で整理し直して,反復することで,授業の理解度を高めようと試みました。(録音機は甘えです。使いません。)

自主ゼミにも参加せず,全ての時間をそれに費やし,ひたすら1人で繰り返し繰り返し3年間行っていたので,ぼくはロースクールの人達からレアキャラとして扱われていると思います。


幸い,ヘビースモーカーだったこともあり,喫煙所仲間はいたので,外部の情報等はその人達から教えてもらいました。ぼくは一番年が下だったので,みんな可愛がってくれました。感謝しています。


単純に授業をひたすら反復するだけでは意味が無いので,意識したのは,「難しい法律の話を,頭の悪い自分が理解できる日本語に翻訳する」ことです。難しい言葉のままだと覚えられないじゃないですか。

授業(難しい言葉)
 ↓
復習(簡易な言葉に翻訳)
 ↓
試験(自分の理解した簡易な言葉を小難しい風に再び翻訳)

こんなイメージです。

たまに,「噛み砕いて説明すると」という前置きをした上で,私の説明や文章(意訳)を「分かりやすい」と褒めて下さる方がいるのは,たぶん3年間これをずっと繰り返したからだと思っています。

どれぐらい繰り返したかというと,司法試験の当日あるじゃないですか。そのとき,みんな,予備校の参考書とか教科書とかを直前まで読んでいるんですけど,ぼく,授業のノートをギリギリまで見直してましたからね。「早稲田で議論されなかったこと以外が出題されたら諦める」という姿勢でした。よく受かったな。



【まとめ】

まぁ,何が言いたいかというと,それぐらい早稲田のロースクールの3年間は,私にとって異質な時期ではあったものの,得るものが大きかったということです。

なんか聞くところによると,ロースクールも,定員割れが相次いだりしていて大変らしいじゃないですか。

願うことなら,私の知っているロースクールがこれからも存在していて欲しいと思います。

これは持論ですが,ロースクールの質を保つためには,社会人経験者をどれだけ入学させるか,だと思います。

あの方々がいなければ,私のようななんちゃって学部卒は司法試験に合格できなかったと思います。

ロースクールの停滞ぶりは様々な原因があると思いますし,関係各所でいろいろ議論されているし,ぼくはレアキャラなので関係ないんですけど,1つ言えることは,ロースクールも「商売」なんだから,社会人の人達が入りたいと思えるような「商品」を作らなければいけないと思います。

それは,「弁護士の供給過多」などの外部要因のせいにするのではなく,「商売人」として考えて行かなければならないと思います。



(今日の一言)

実は明治に対しても早稲田に対しても愛校心がなくてたまに怒られる。











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2014年2月13日木曜日

安倍晋三さんがアップを始めたようです。

今日は前半小難しい話をします。渡部です。



〜以下,小難しい話〜

時事通信によれば,2月11日,安倍総理大臣は,集団的自衛権の行使を可能にするための憲法解釈について,閣議決定により行う方針を固めたようです。
【憲法解釈,閣議決定で変更=集団的自衛権容認へ首相方針(時事通信)】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140211-00000060-jij-pol


その上で,翌日2月12日の衆議院予算委員会で,「(憲法の)解釈変更によって,集団的自衛権の行使が認められるというふうに政府として答弁したことはありますか。」と民主党の人と内閣法制次長さんが喋っていたら,安倍総理大臣がこう話しました。

「今のこの情勢の変化,の中において,もう一度それをよく考えてみる必要がある,と。」
「最高の,私は,責任者は,私です。」(「そのとおり!」と野次。)
「私が責任者であって,政府の答弁に対しても私が責任をもって,その上において,私たちは選挙において,国民から審判を受けるんですよ。審判を受けるのは法制局長官ではないんです。」
【安倍首相,憲法解釈の見直しの判断について「私が最高責任者」(フジテレビ系FNN)】
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20140212-00000977-fnn-pol

〜以上,小難しい話〜


安倍晋三さんがアップを始めたようです。

今日は面白いので,田舎ののほほん弁護士が,一国の首相をいじろうと思います。


①自衛権って何?

これはイメージが湧きやすいと思うんですけど,簡単に言えば,「やられたときに自分達を守るためにやり返す権利」というものです。

たぶん,一般の方からすると,「そんなの当たり前だろ」と思われるでしょうけど,実は,憲法9条の存在により,「日本は自衛権すら放棄しているのである(=ガンジー的国家)」という学説もあるぐらいで,それぐらい慎重な議論がなされている部分でもあります。

もちろん,この点に関しては,判例通説ともに「自衛権までは放棄していない」というところで落ち着いています。

そのように訴訟物として司法研修所でも徹底して勉強しました(法曹関係者のみに通じるジョーク)。

また,自衛権発動の3要件というのもあるんですけど,これは説明するのがめんどくさいので割愛します。


②集団的自衛権って何?

さて,ここからが本題なんですけど,自衛権は大きく2つに分けることができます。「個別的自衛権」と「集団的自衛権」です。

個別的自衛権:自分がやられたからやり返す。

集団的自衛権:自分と密接したある国がやられたら自分も反撃に参加する。

自衛権行使が認められている以上,個別的自衛権の行使の方はあまり異論がないのですが,集団的自衛権の行使についてはものすごい議論がなされています。

と,言いますのも,「自分と密接したある国」が「やられた」のがどういうケースなのか,時の支配者のさじ加減で決まってしまい,ある意味侵略戦争的なものに日本が突入する危険性があるからです。由々しき事態です。

いろいろな考え方があるのですが,ここで私が1つの考え方を提示します。

日本が国際法上,集団的自衛権を有していることは,日本が主権国家である以上,当然であると言えます。しかし,憲法第9条の下において許容されている自衛権の行使は,日本を防衛するため必要最小限度の範囲にとどまるべきものであり,日本以外の他国に加えられた武力攻撃を実力をもって阻止することを内容とする集団的自衛権の行使は,憲法9条の想定を超えるものであって,憲法上許されないと考えられます。

どうですか。納得して頂けるでしょうか。

まぁ要するに憲法9条バリアがあるから,集団的自衛権を行使できないという考え方です。

ご批判もたくさんあるでしょう。

ただ1つ言わせて下さい。

黙っていましたが,実は私がご提示したこの考え方,私ではなくゴーストライターが考えたものなんです。現行憲法上集団的自衛権は行使できないという結論は私と同じ考え方なのでゴーストライター使いました。

だからもし批判があったらゴーストライターの方へお願いします。

ゴーストライターはこちらです。
    ↓
http://www.mod.go.jp/j/approach/agenda/seisaku/kihon02.html

ぼくのゴーストライターは防衛省です。

おいマジかよ防衛省でさえ「無理」って言ってるんだぞ…



③「閣議」って何?

ところで,閣議閣議って安倍晋三さんが言ってますけど,閣議ってなんでしょうか。

閣議とは,「内閣がその職権を行うために開く会議のこと」を言います。

実は閣議っていうのは憲法で使われていません。

憲法は内閣の運営方法について,細々としているから法律で定めた方がいいと考えているため,日本においては,法律が内閣の権限行使方法について制定しているという形になっています。

で,閣議等,内閣の運営について定めている法律が内閣法という「法律」です。


④「法律」と「憲法」って違うの?

一般的に使われている用法で考えれば,「違う」と答えるのが正解でしょう。

日本の法制度体形は,ざっくり書くとこうなっています。

・憲法(絶対的王者)
  ↓
・条約(相手国のある約束)
  ↓
・法律(細かいやつ決める。いっぱいある。)
  ↓
・政令とか条例とか



これを当てはめてみます。

・憲法:「集団的自衛権ダメ!」by9条
  ↓
・条約:「日米合同作戦は,これもう個別的自衛権じゃなくて集団的自衛権だよね」byアメリカ
  ↓
・法律:「憲法からある程度は委ねられた。閣議でやれ。ただ,憲法には逆らえん。分かっているだろうな。」by内閣法


ここで「あれ?安倍さんおかしくね?」と思った方は素晴らしいと思います。

うん,そういうことです。


⑤「安倍晋三さんがアップを始めました」の意味

本来,憲法というのは,国民が権力者を縛るために設けた「権力者との約束事」です。

だから権力者は憲法を遵守しなければなりません。

実はこれは権力者側にもメリットがありまして,憲法をきちんと遵守していれば,たいていの場合は約束した相当事者である国民も納得しますから,クーデターの心配がありません。

もし,現行憲法が想定していないことをやろうとした場合,そのままやったら国民との約束を反故にする訳ですから,憲法を改正(国民と約束し直す)した上で行うのが筋でしょう。

ところがどうも,「憲法を改正するのもめんどいから閣議決定で既成事実を作って集団的自衛権認めちゃえ」的なノリが見受けられます。


ちゃんと手続き踏んで約束し直して下さい。


そのために,憲法はわざわざ自分の条文の中に改正手続きについても定めているんです。

ところがどうも,「国民と約束し直すやり方がめんどくさいからそのやり方から変えちゃおうか」的なノリが見受けられます。


何がそんなにめんどくさいんだ。


だいたい変な手続き踏んで,変な事態が生じたときに,どうしてくれるんだ。

ところがどうも,「最高の責任者は私です。」「民意を得ているんです」的なノリで全部の企画を通そうとしている敏腕プロデューサーがいるようです。


お前がとる責任なんて,政治的責任だけじゃないか。問題はお前が辞めた後でも既成事実としていろんなものが残ってしまうことなんじゃないか。特定秘密保護法案だって,「私が監視します。」って,お前がいつまでも監視し続けられる訳ないし信じてないし。「民意」「民意」って言うけれども,政治家って言うのはな,メジャーなグループだけじゃなくマイナーなグループのことも考えて動くもんじゃないのか。だいたい「民意」とか「正義」とか曖昧な言葉を並べる政治家は信用できないんだよ!

すいません,大人げない発言をしてしまいました。


お前が今決めたことで,実際に戦争に行くのはおれの子どもなんだよ!


すいません,もうやめます。











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2014年2月6日木曜日

今日は与太話(もしも子どもが出来たら編)

今週末は出張だから休みなし。渡部です。


なんだか最近「ブログでこれ書いて」と言われることが多く,「あ,それ面白そう」と思って三権分立の話とか書いてみたりするんですけど,はっきり言ってあんまりそういうの得意じゃないんですよね。

じゃあ得意なのは何かと言われると何も答えられないんですけど,本当に徒然なるままに駄文を書いている感じなんですよ。


本当は,今日,「これは司法研修所では訴訟物として徹底して勉強した」というとある政治家さんの名言について遊ぶ解説しようと思ったんですけど,難しい内容になりそうなのでやめました。


でも,なんとなくブログを書くテンションになったので,今日は与太話を書こうと思います。




うちは夫婦共働きなんですけど,子どもがいません。

ただ,どっちも子どもが好きなので,コウノトリさんが来てくれたらいいよねと2人で思っております。

で,この間,夕飯の時間に,ニュースを見ながら世を憂いていた流れで,嫁と「子どもができたらどんな仕事に就いて欲しいか」というフライングも甚だしいテーマについて議論したんですよ。


私「弁護士だけは許さない。」

妻「なんで!?」


ほら,よく,親は自分の仕事と同じ仕事に就かせたいみたいなのあるじゃないですか。

私,全くないんですよね。

むしろ,この業界(弁護士業界)は,今,過渡期を迎えておりまして,誠に先行きが不透明でございます。

高い志があって目指すのならいいですけど,「親がやっているから」とか「金儲けがしたいから」とか中途半端な気持ちなら止めた方がいいですよロースクール進学を考えている皆さん。

特にもともと弁護士の仕事は精神が削られる大変な業務なので,自分の子どもに同じ苦労はさせたくないという気持ちが強いです。

まぁその頃には業界が改善されているような気もしないでもないですが,まだ全然予定のない子どものために,将来の職業を厳選する作業に入ることにしました。

そのときの様子を出来るだけリアルに再現致します。


【ケース①:医者】

私「ダメだ!お医者さんにプライベートはないんだ!そういう忙しくて高尚な仕事は他所のうちに任せなさい!」

却下しました。


【ケース②:サッカー選手】

そもそも私のDNAを受け継いでいるので,才能の面で非常に不安がありますが,私の小さい頃の夢でもあるこのサッカー選手,当然,

私「ダメだ!サッカー選手は平均稼働年数が非常に短いんだ。しかも,セカンドキャリアを成功させる人間なんて一握りなんだぞ!安定していないからダメだ!」

却下しました。


【ケース③:警察官】

私「危ないからダメだ!」


【ケース④:検察官】

妻「じゃあ警察官じゃなくて検察官は?」

私「おれの家系で司法試験に受かるわけがないだろう!(注:弁護士)」


ちなみに私の家系は恐ろしい程の理系の血筋でして,父母共に理系,父は普通の会社員ですがなんか細胞?アミノ酸?なんかを研究?しているなんか?(全く分かっていない)の仕事をしています。弟も理系の仕事をしています。何故か私だけ物理のテスト0点とか叩き出した突然変異の文系人間なので,子どもは法曹になれないと思います。

※もちろん,理系出身の法曹の方も多くいらっしゃいますが,そういう方は理系も文系もこなせるという突然変異だと思っています。


【ケース⑤:会社員】

私「会社員ならまだ許せる気がする。」

妻「なんで?」

私「いや,なんとなく。給料あるし。」

妻「定期収入があるといいよね。」

私「そうだな。でも勤め先が破産とかしたら嫌だし,おれはその申立人や管財人になりたくないからやっぱりダメだな。いや待てよ。利益相反が生じるからそのケースは無いな。別の弁護士がやることになるな。でもできることなら他の人ではなくおれが引導を渡してやりたいのが親としての心情だ。

おれはいったい何を言っているんだ。


【ケース⑥:公務員】

私&妻「これだ。」

私「なんだかんだ言っても親方日の丸。なかなか沈みませんよこの船は。」

妻「安定しているのがいいよねぇ。」

私「できることならキャリアになって欲しい。(勝手な願望)」

妻「キャリアは安定しているのがいいよねぇ。(勝手な推測)」

私「よし。子どもはキャリア公務員にしよう。(子どもの可能性を狭める発言)」

妻「配属はどこがいいと思う?(親ばか)」

私「農林水産省。」

妻「なんかそれ分かる!」

私「財務省とかよりは早く家に帰れそうな気がする。」

妻「私は技術職について欲しい。」

私「なにそれ。」

妻「現場に出て仕事する人。事務方じゃなくて。」

私「ほう。そんなくくりがあるのか。でもおれは事務方になって欲しい。」

妻「なんで?」

私「バカやろう!どんな仕事も現場が大変なんだよ!上はテーブルの前で現場の辛さも分からず指示するもんだろう(問題発言)!弁護士だって,(自主規制)なんだよ!現場は大変なんだよ!机にふんぞり返っている方が楽そうだから,そういう人間になって欲しい(問題発言)。」







というわけで,我が家にコウノトリさんが来た場合,子どもは「農林水産省に入って中国からパンダを借りるかどうするか真剣に議論をする仕事」につかせることが決定しました。


まぁこういう話をしていると,子どもを育てるのって大変だなって思いました。

本当に両親には頭が上がりません。









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2014年2月1日土曜日

最近の流行っぽい。

※ご注意

今日は思いっきり恣意的な文章になっておりますので,その旨ご理解下さい。


こんにちは。渡部です。




今回は,「三権分立」について勉強しようと思います。



と,いいますのも,ここ数ヶ月,仕事の関係で深夜に帰ることが多く,家でのもっぱらの楽しみはニュースを見て,時勢の流れを感じることぐらいしかないんです。

そうか,そう言えばもう2月ですね。

ついこの間大晦日だったような気がするのに。

時が過ぎるのは早いですね。世間の流れについて行けません。





ところで,少し前から思っていたんですけど,何人かの国民の投票によって選ばれたとおぼしき人物達が,何やら不穏な発言をしているような気がするんです。

あれ?これおかしいな?ぼくが司法試験の勉強していたときと違うことになっているのかな?おれはニュースを見ていたと思ったけど,フィクションの番組を見ているのかな?(稲川淳二さん風)

ということを,たまに妻に尋ねてみたりするんですけど,「貴様の言っていることは小難しくて分からん。」(意訳)と言われ,あぁ,まぁそうか,と思っていました。

で,何で今回こんな話をしようと思ったかというと,最近,ニュース見てて,「三権分立って無くなったの?」って思ったからです。

【説明しよう!】
三権分立とは,権力の濫用を防ぎ,国民の政治的自由を保障するため,国家権力を立法司法行政の相互に独立する3機関に委ねようとする原理である。18世紀のロック及びモンテスキューによって主張され,近代憲法に顕著な影響を与えた考え方である(広辞苑より引用。)


広辞苑にこう書いてありますし,私が学校で習ったのもだいたい同じような意味でした。

ただ,私が誤った三権分立を認識していると,話の前提が崩れるので,まず,私の頭の中身を整理したいと思います。

で,私の頭の中身を説明しようとするとめんどくさい長くなるので,図で示します。






ぼくの理解ではだいたいこんな感じです。

ちなみに,司法試験合格時,ぼくの憲法の成績は真ん中ぐらいの成績でした(たぶん)。

ちなみに,学生時代,ぼくの美術の成績は下から数えて1番目でした。ぼくの作品を見て美術の先生は苦笑いをしていました(お察し下さい)。

この点,私の尊敬する(いや,会ったこと無いけど。)高橋和之先生は,憲法Ⅰ(有斐閣)において,次のように述べられております。




権力が法に服するという意味での法の支配を実現するためには,第一に,権力が自己の服すべき法を自ら制定するということであってはならず,さらに,第二に,法に服したかどうかの最終的な判断権は,法に服すべき本人に与えられてはならない。服すべき法は,自己の意思では自由にならないものとして予め存在していなければならず,その法を守ったかどうかは,第三者によって判断されるべきなのである。ここに,法を制定する権力(立法権)と法を執行する権力(執行権),そして,その執行の法適合性を判断する権力(裁判権)が分離されてくる理由の1つがある。
【憲法Ⅰ・有斐閣第4版より。たぶん新しい版が出ていると思いますので皆様そちらをお買い求め下さい。】


これをスラっと読めて,「あぁ,なるほど!」と納得できた方は,今すぐロースクールに願書を出して法曹になって下さい,天賦の才があります。

意味が分からなくて当たり前です。これは果たして日本語なのかというぐらい難解な文章です。司法試験を勉強している人達は日夜こういう本を読んでいます。

というわけで,上記文章を意訳しますと,

「権力が暴走しないようにするには法(ルール)でしばんなきゃダメっしょ。」
「そんなら権力自身が法(ルール)を決められるんだったら意味なくね?(上記「第一に」)」
「たしかに(笑)」
「そんでさ,やっぱルール守ってるかどうかは自分では判断できないじゃん?(上記「第二に」)」
「じゃあ審判みたいなのがいるべ。」
「そしたら,権力行使者(執行権)とルール決める人(立法権)と審判(裁判権)いれば完璧じゃね?」

ということになります。

このような経緯で,上記のような図に近いイメージが固まるわけです。




さて。




そういえば最近,とある最高裁判所が,婚外子相続格差を撤廃すべく判決を出したらしいんですよ。

そうすると,なんか聞こえてくるんですよ。「家族制度が壊れる。」とか,「最高裁の決定は尊重しなければいけないが,いかに家族制度を守るかパッケージで議論しなければいけない。」とか。東京の方から。

例えば,例えばですよ?某最高裁判所が,ある国の参議院選挙を,大人の事情で無効にするのを止めてあげたんですよ。

そうすると,なんか聞こえてくるんですよ。「読めば読む程味のある判決だ…。」とか。霞ヶ関の方から。





は?





どうやら三権分立に関するぼくの理解が間違っていたみたいなので,図を修正しました。







間違えたらすぐに修正するのが大人のたしなみ。

そんなことを思っていたら,なんかまた聞こえてきたんですよ。「首相である私が,正しく行政機関が秘密特定しているかどうかを,国民の代表としても見る。」って。東京都千代田区永田町1−7−1の方から。







よく聞こえないけどそれ確か?






三権分立に関するぼくの理解はまだ間違っていたようなので,また図を修正してみました。





いや,違うな。





これだ!できた!完成した!何このカオス!四権分立!









まぁ何が言いたいかというと,なんかみんな大事なこと忘れてるんじゃないのかな,ということです。


それでは,今日は,高橋和之先生の上記著書より,私が好きな箇所(なんか受験時代の下線が引いてあった。)を引用させて頂いてしめたいと思います。




しかし,権力分立原理が実現しようとしたのは権力を法に服せしめることだけではない。
法の支配にとって不可欠な前提たる正しい法の制定の保証も,また,権力分立のねらいに入っていた。
いな,むしろ,権力相互間の抑制・均衡(check and balance)として語られる権力分立を考える場合には,正しい法の制定の確保ということこそ,その最も重要な目的であったというべきであろう。権力間の抑制・均衡を通じて正しい法の制定されることが期待されたのである。
正しい法が確保されれば,後は執行権者がその法に従うことを確保すればよい。この段階では,権力間の相互抑制はそれほど重要ではない。
むしろ,執行権は立法権に服すべきであるから,相互抑制の関係というよりは従属関係といった方がよいかもしれない。




そう。問題は立法府が「正しい法」を制定できるかが問題なんだ。

きっと,選挙無効確認訴訟をやっている人達は,そういう気持ちなんだ。




【21時51分追記】


正直言うと,今の日本のイメージはこんな感じだと思う。






















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